食道がん治療センター

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はじめに

私たち虎の門病院消化管グループは、食道がん、胃がんを中心に、GIST、消化性潰瘍や食道裂孔ヘルニア、食道アカラシア、良性腫瘍など、様々な上部消化管の疾患一般を専門に扱っております。中でも食道がん治療は、専門性が高く、総合的な診断と治療を必要とします。
食道がんの治療は内視鏡的治療、化学療法、放射線療法、手術が4つの柱です。以前より我々虎の門病院消化管グループでは、食道がん患者さんに対して、周術期管理チームを作り、個々人に合わせた適切な治療・管理を行なってまいりました。さらに週に1回多職種カンファレンスを行ない、食道がん患者の治療について、情報を共有しながら治療方針を決定してまいりました。このように食道がん治療に携わるすべての診療部や他職種の専門家が深く関わりあって、チーム医療として1つの食道がんに立ち向かっていくことが重要であると考えております。
そこで、この度、我々虎の門病院では、食道がんに関わる専門家と連携して、一人ひとりの患者さんにとって最適な治療の組み合わせを提供することを使命とし、高度な医療を提供する、また患者さんを治療のみならず治療前、治療後を通じてあらゆる方面からサポートするために、全国に先駆けて食道がん治療に特化した治療サポートチームとして、2020年10月1日 虎の門病院 食道がん治療センターを設立いたしました。
食道がん、食道胃接合部がんをはじめとした悪性疾患患者に対し、医療チームを形成し、高度な医療を提供いたします。外来受診された段階から手術を含めた治療、そしてその後の外来フォローアップまで、一連の治療の中で、消化器外科、消化器内科、放射線科、臨床腫瘍科、耳鼻咽喉科、歯科、形成外科、麻酔科などの診療科、および、看護師、リハビリテーション(PT、OT、ST)やNST(栄養サポートチーム)など各領域の専門家と協力しあいながら治療を進めてまいります。内科各科、高齢者診療部とも協力し、合併症を持つ患者さん、ご高齢の患者さんにも最適な治療を提供いたします。
食道がん治療センターを設立することで、食道がん治療に関わる全ての科が連携し、食道癌の検査、治療法の選択で悩む患者さんに対し、虎の門病院が総力を挙げて治療・サポートを行なっていく所存です。

食道がん治療センター センター長
上野 正紀

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