国際化への
取り組み

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外国人患者さんへ
安心・安全な
医療を提供していきます

近年、日本を訪れる外国人の数は年々増え続け、2018年には年間3,000万人を超えました。それに伴い、日本で医療を受ける外国人も増加し、外国人に対応できる医療の提供が急務となっています。国際医療ニーズの高い地域にある虎の門病院は、早くから多くの外国人患者さんを受け入れてきましたが、新病院の開院にあたり、「医療の国際化」を重点課題の1つに掲げました。世界的にも高く評価されている日本の医療を外国人患者さんが安心・安全に享受できることを目指して、さらなる体制整備を進めてまいります。

外国人対応を2つの柱で強化

外国人に対する医療には様々なケースがあります。現在日本在住の方に対する医療、仕事や旅行などで日本滞在中に病気、けが、事故などにあった方に対する医療、海外から治療目的で来日される方に対する医療、さらに人間ドックを受診される方に対する医療などです。当院では、国内の外国人への医療の提供と、アジア諸国などの海外からの患者さんの受け入れの2つの柱で国際対応を強化していきます。

  • 01

    国内の外国人への医療の提供

  • 02

    アジア諸国などの海外からの
    患者さんの受け入れ

増え続ける外国人の
医療ニーズ
虎の門病院のある港区の統計では、令和6年1月現在、港区在住の約26.6万人のうち約2.1万人(約8%)は外国籍の住人です。さらに、港区の昼間の人口は97万人となり、より多くの外国籍の方が区内で活動していることになります。また、港区内には80か国以上もの大使館、領事館などの在外公館があります。こうした事情から当院には多くの外国人が来院され、現在、月に約90名の外国人患者さんが新規に受診しています(新規登録外来患者の約3%)。この他、アジア諸国を中心とした海外からの治療や健診を目的とした外国人患者さんも受け入れており、その数は増加の一途をたどっています。

国際化への取り組みの実際

虎の門病院では、今後さらなる多言語化を進めるとともに、人的通訳サービスの導入や、長期滞在ビザや医療滞在ビザへの対応、医療費の支払い方法などについて整備していく予定です。また、当院は言葉の障壁を超えるだけでなく、それぞれの患者さんの文化的背景を理解したうえで治療にあたることが、真の意味での医療の国際化であると考えています。食習慣、宗教上の決まりごと、治療に対する考え方などは国により、また個人により異なります。こうした多様な文化をもった患者さん一人ひとりに丁寧に対応し、自国で診療を受けるのと同じように安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。

国際基準を満たす病院へ

医療の国際化が唱えられ始めてから、病院が外国人の受け入れに対して一定の基準に達しているかどうかが評価されるようになりました。これは、外国人が日本の病院を受診する際の指標となるように、厚生労働省や経済産業省が支援して始まった制度です。虎の門病院は2017年1月にJMIP(Japan Medical Service Accreditation for International Patients=外国人受け入れ認証制度)と、MEJ(Medical Excellence JAPAN=日本国際病院)の2つの認証を取得しています。

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