呼吸器センター内科

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メッセージ

当科ではあらゆる呼吸器疾患に対して呼吸器指導医および専門医が一つとなって、患者さんと家族の希望を伺いつつ、最良の診療を行うことを目指しています。

扱う疾患

当科で扱う疾患は、呼吸器系(肺、気管支、胸膜)の病気です。具体的には以下のようなさまざまな病気を扱っています。

腫瘍性疾患

肺がん(非小細胞肺癌、小細胞肺癌)、縦隔腫瘍(胸腺腫など)、その他の腫瘍

感染症

肺炎、肺膿瘍、胸膜炎、膿胸、肺結核、非結核性抗酸菌症、肺真菌症など

びまん性肺疾患

間質性肺炎、サルコイドーシス、過敏性肺炎、石綿肺など

慢性閉塞性肺疾患
(COPD)

肺気腫、慢性気管支炎

気道系疾患

気管支喘息、咳喘息、びまん性汎細気管支炎、気管支拡張症など

胸膜疾患

気胸、胸膜中皮腫など

循環障害

肺高血圧症、肺血栓塞栓症、肺動静脈瘻など

稀な疾患

肺リンパ脈管筋腫症、肺ランゲルハンス細胞組織球症、肺胞蛋白症など

これらの病気により低酸素血症あるいは高炭酸ガス血症を来した状態が呼吸不全で、経過が1ヶ月未満の急性呼吸不全と1ヶ月以上の慢性呼吸不全に分類されます。当科では急性および慢性呼吸不全の患者さんも、その病態に応じた治療を行っています。

診療科体制

 肺癌治療(化学療法、放射線療法、術後補助化学療法)だけではなく、びまん性肺疾患、急性肺炎や誤嚥性肺炎・結核や非結核性抗酸菌症、真菌症などの感染症、気管支喘息に対する生物学的製剤の導入、慢性閉塞性肺疾患に対する吸入療法やリハビリテーション、慢性咳嗽の原因精査や治療、肺胞蛋白症や肺リンパ脈管筋腫症などの稀少疾患など幅広く診療しています。重症慢性呼吸不全に対し肺移植の適応がある方には時期を逸さないように、移植認定施設と連携し、さらに移植後の患者さんの診療も行っています。
 肺癌領域はNEJなどの臨床試験共同研究グループに参画し、またびまん性肺疾患領域では厚生労働省難治性疾患対策事業・びまん性肺疾患調査研究班やAMED研究に協力し患者さんのための薬剤や検査法の創出や疫学調査にかかる研究を行っています。

診断的検査

 気管支鏡検査とCTガイド下生検を当科で行っています。気管支鏡検査は年間300~350件実施しています。びまん性肺疾患や結核・非結核性抗酸菌症・真菌症などの感染性疾患や肺癌の診断目的に実施します。静脈麻酔や咽頭麻酔を駆使して患者さんに苦痛の少ない検査を心掛けています。最近、超音波気管支鏡や迅速細胞診(ROSE)が導入され、診断精度が向上しています。将来、Cryobiopsyといってびまん性肺疾患に対する最新の生検技術も導入予定で準備を進めています。
 CTガイド下生検は、肺癌を疑う患者さんに実施し、年間30件程度施行しています。

呼吸器センター外科ほか、他科との連携

 当科は呼吸器センター外科とセンターとして一体的に、密接に連携しており、手術が必要な場合には、速やかに実施できる体制をとっています。外科手術は胸腔鏡手術が基本となっており、患者さんの術後疼痛などに対する負担の軽減を図っています。
 びまん性肺疾患領域では外科的肺生検が診断に必要なこともあり、速やかに手術できるよう呼吸器センター外科と連携しています。また、肺高血圧症や睡眠障害などの合併症には循環器内科や睡眠呼吸器科と、膠原病肺などの基礎疾患がある場合には膠原病リウマチ内科と併診し適切な精査・治療の連携を行える体制を取っています。
 呼吸器内科・外科、放射線治療など多科に渡って横断的包括的治療が必要な肺癌患者さんの治療決定や、呼吸器内科・放射線診断科・病理診断科と包括的議論が必要なびまん性肺疾患の診断において、これらの診療科が一堂に会し合同カンファランスを週1回定期的に実施することにより、患者さんのためにベストな診療・治療ができるように心がけています。
 急性呼吸不全の患者さんには循環器内科や腎センター内科などと連携することにより、その原因が肺疾患では無いような場合においても速やかに適切な治療につなげられるように体制を整えています。

緩和ケア・リハビリテーション・社会支援の充実

 進行期の肺がん患者さんに対しては、早期から痛みなどの症状を和らげる緩和ケアを、がんサポートチームと密接に連携することによって行っています。
 誤嚥性肺炎の患者さんは入院を契機に消耗しADLが低下してしまうことがあります。いろいろな背景により嚥下障害があり食事を食べられない方も多くおられます。自宅に帰るのに支援が必要な方、療養施設への転院が必要な方もいらっしゃいます。呼吸器センター内科医師と、看護師、ソーシャルワーカー、リハビリテーションからPT・STが出席する合同カンファランスを週1回開催し、入院中のADL低下に対し予防・回復するための対策を話し合い、社会生活の回復と退院支援を行うために何が必要なのかを話し合って、患者さんに必要なケアのあり方を考えるようにしています。

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