放射線部

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メッセージ

放射線部では「患者さんにやさしく、安全かつ正確な検査と治療」を目指して、全てのスタッフが協力して業務に取り組んでおります。また、患者さんのご事情やご要望に柔軟に対応することを心がけております。主治医には聞きにくいこと、検査や放射線治療に対する不安やご要望のある方は遠慮なくお声がけください。

扱う疾患

放射線部は診療技術部門の一つで、様々な疾患に対する画像検査や治療を行っております。X線検査・MRI検査・核医学検査・放射線治療・健診部門の各部門からなっており、診療各科からの依頼に対して、診療放射線技師、医師、看護師、事務職員が医療チームとして一致協力して業務を遂行しております。

当科の特徴

チームワーク

総勢60名を越す放射線技師がチームワークを発揮し、看護師や受付などの職種と連携しながら安全かつ迅速に検査を進めています。

左)CT撮影室の風景:医師・技師・看護師が連携して検査に臨んでいます。
右)放射線受付(3階放射線エリアの入り口):当院では多い日で1日に1000件以上の検査が行われるため、同日に複数の画像検査を受ける患者さんに対しては、受付と技師の密な連携により撮影順序を調整するなど、待ち時間が少なくなるように配慮しております。

診療各科との連携

当院では各診療科の連携が円滑に行われており、放射線部でも画像検査の内容に関して医師と率直な意見交換を行っております。特に手術をはじめとする治療のために行われる画像検査は、治療法の選択や安全な治療を行うための重要な情報であり、画像検査のスペシャリストとして、医師の意見を取り入れながら「より治療に役立つ画像提供」を常に目指し、撮影方法や画像処理方法を工夫しています。

専門性の追求と継承

放射線技術学という我々の専門分野を究める努力はもちろんのこと、専門分野以外の医学知識の獲得や、医療人である前に社会人として常識ある行動を心がけております。また、業務と並行して学会での研究成果の報告や論文投稿も積極的に行っており、常に最新の知識や技術を入手し、定期的な部内勉強会によって情報を共有しております。各領域の専門資格や認定の取得も積極的に行っており、品質の高い医療技術を提供することを目指しています。

マンモグラフィの画像検討会の風景:撮影した画像の品質評価や、他の画像診断結果との照合などを行い、チーム全体で画質向上に取り組んでいます。

受賞歴・論文投稿・国際学会参加

平成30年 優秀JNET論文賞 金賞 放射線部 依田彰吾
Fundamental Study on the Evaluation of the Vascular Lumen after Carotid Artery Stenting Using 3D-rotational Angiography with Diluted Contrast Medium.

平成29年度 日本放射線技術学会 研究奨励賞(MR)
Fukuzawa K, Hayashi T, Takahashi J, Yoshihara C, Tano M, Kotoku J, Saitoh S. Evaluation of six-point modified Dixon and magnetic resonance spectroscopy for fat quantification: a fat-water-iron phantom study. Radiol Phys Technol. 10: 349-58, 2017

Yohei Utena, Jun Takatsu, Satoru Sugimoto, Keisuke Sasai, Trajectory log analysis and cone‐beam CT‐based daily dose calculation to investigate the dosimetric accuracy of intensity‐modulated radiotherapy for gynecologic cancer. Journal of Applied Clinical Medical Physics. 10: 2021

Yoshinori Tsuji, Satoshi Saitoh, Junji Takahashi. Influence of the reference scan and scan time on the arterial phase of liver magnetic resonance imaging. Radiol Phys Technol. 11: 91-99, 2018

Satoru Kawauchi. How Much Radiation is a Patient Exposed to in Cone Beam CT for Interventional Neuroradiology? Radiological Society of North America: RSNA 2016 Chicago

スタッフ紹介

本院、分院、画像診断・健康管理センター、さいたま診療所にて約60名の診療放射線技師,医学物理士が勤務しています。
現在の専門資格および技術認定(令和2年度末時点)

部門紹介:MRI

MRI検査とは

MRI検査は強力な磁石でできた筒の中に入り、磁力と電波を使って身体の内部を画像化する検査です。X線を用いないため、放射線被ばくの心配はありません。
MRI検査は身体のあらゆる組織や内臓の検査に用いられますが、特に脳や脊髄、四肢、子宮・卵巣・前立腺のような骨盤内臓器を高コントラストで描出することができます。また、脳血管を造影剤なしで詳細に描出することができます。

MRI検査の流れと注意事項

  1. 検査受付

    当院のMRI検査は予約制となっております。検査準備等がありますので、予約時間の15分前には3F放射線受付へお越しください。予約時間に遅れた場合は待ち時間が長くなる可能性があります。

  2. 更衣・安全確認

    検査する部位や内容により、検査着に着替えていただく場合があります。またMRI検査室は強力な磁場が発生しているため、身に着けている金属類は破損または検査に影響を及ぼす可能性があります。検査前に技師が一緒に安全確認を行い取り外して頂きます。

  3. 検査

    検査時間は検査内容により、15分~30分程度です。検査中は撮影に伴い工事現場のような大きな機械音がしますので、ヘッドフォンや耳栓で防音しながら検査を行います。検査中は連絡用ブザーをお渡ししますので、気分が優れない場合や用事がある場合に撮影担当者を呼ぶことが可能です。

  4. 体内金属について

    過去の手術や治療により体内に金属や医療機器が埋め込まれている患者さまは、その種類によってはMRI検査を受けられない場合があります。一方でMRIに対応した素材の金属や、MRIの撮像条件を調整することで検査が可能な医療機器も多数存在します。ご自身が使用している医療機器について、不安やご質問のある方はあらかじめ担当医にご相談ください。
    注意の必要な医療機器や金属類等についてはMRI準備表をご確認ください

部門紹介:CT

CT検査とは

CTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略です。X線管球とX線検出器が回転しながらデータを収集し、人体の輪切り画像をコンピュータによって再構成する装置です。

CT検査の流れ

  1. 検査受付

    当院のCT検査は予約制となっております。予約時間に合わせて3F放射線受付へお越しください。また、当日採血がある方は、CT検査前にお済ませください。

  2. 更衣

    撮影部位により、お洋服に金属のファスナーやフックがある場合は更衣していただく場合があります。また、アクセサリーやヘアピン、眼鏡、補聴器、使い捨てカイロは外していただきます。

  3. 撮影

    検査台に仰向けで寝ていただき、検査台がドーナツ状のCT装置の中を移動し撮影します。胸部・腹部の撮影では息を止める合図が流れます。
    造影検査を行う場合は、検査の途中で注射を行います。造影剤が入ると一時的に体が熱くなりますが、すぐに元に戻りますので心配はありません。まれにかゆみが出たり、気分が悪くなることがありますので、その場合はすぐにお知らせください。
    検査時間は、単純検査で5~10分、造影検査で10~15分程度です。

CT検査の注意点

以下に該当する方はCT検査を受けられない場合があります。担当医や技師にご相談ください。

  • 妊娠中、またはその可能性のある方
  • 心臓ペースメーカーや埋め込み型除細動器を装着している方

造影検査について

医師の判断により、より詳しく検査するために造影剤を使用する場合があります。造影検査の方は、検査前にお食事をせずにお越しください。

以下に該当する方は造影剤を使用できない場合があります。主治医や技師にご相談ください。

  • 以前に造影剤の副作用(吐き気、かゆみ等)が起きたことがある方
  • 喘息の治療を行っている方
  • アレルギー体質の方
  • 腎機能が低下している方
  • 糖尿病治療のための飲み薬を服用している方

部門紹介:核医学検査室

紹介スタッフ:高坂祐輝 技師 

2009年3月 金沢大学医学部保健学域保健学類放射線技術科学専攻卒
2009年4月 虎の門病院放射線部に入職
2015年 核医学専門技師認定取得


核医学検査室スタッフ(高坂技師は写真左)
Q.核医学検査の特徴や魅力について教えてください

A.核医学検査は、目的の臓器や組織に集まる放射性医薬品を体内に注射することで、臓器や病変部の状態を画像や数値で捉える検査です。使用する放射性医薬品には様々な種類があり、検査の目的に応じて使いわけます。
基本的な検査の流れは放射性医薬品を注射後、検査台の上で安静にし、カメラを体に近づけて撮影(15分〜60分)します。CTの様に息を止めてもらうことやMRIの様な大きな音はありません。
核医学検査の魅力は、目的に応じた放射性医薬品を使用することでCTやMRIなど他のモダリティーでは知ることのできない血流や代謝などの機能変化を画像として描出できることです。

Q.装置の紹介をお願いします

A.当院では3台の装置を使用しています。

  • GCA-9300R(キャノンメディカルシステムズ株式会社):脳の検査に特化し高画質な画像を提供できる3検出器型のSPECT装置です
  • Symbia Intevo(シーメンスヘルスケア株式会社):新しい画像再構成法を用いることで断層画像(SPECT)の定量化を可能としたSPECT-CT装置を2台使用しています
GCA-9300R(キャノンメディカルシステムズ株式会社)
3検出器型のSPECT装置
Symbia Intevo(シーメンスヘルスケア株式会社)
CTを搭載したSPECT装置
GCA-9300Rの操作卓からの様子
Q.代表的な検査と放射線の影響について教えてください

A.脳血流、心筋血流、骨および腫瘍のシンチグラフィの概要と放射線の影響について解説します

  1. 脳血流シンチグラフィ
    脳の各部における血流状態や脳の働きをみるための検査です。脳血管障害や認知症など脳の血流評価に用います。虎の門病院では脳血管障害などにおける脳血流評価には一点採血法を用いた定量検査(脳血流の定量値を算出)を行い、認知症などの変性疾患においては統計学的画像解析(正常群との比較)を行っています。これらの解析手法を用いることで脳外科手術の適応の有無や早期アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症など認知症の鑑別に有用です。
  2. 心筋血流シンチグラフィ
    心臓の筋肉(心筋)へ栄養や酸素を届ける血流が十分に保たれているかを確認する検査です。運動や薬剤により身体に負荷をかけた時と安静時の2回の画像を比べることで、狭心症や心筋梗塞などを診断する際に有用になります。
  3. 骨シンチグラフィ・その他の腫瘍シンチグラフィ
    骨転移部位やその他の腫瘍や炎症に取り込まれる放射性医薬品を用いて全身を撮影します。当院ではCT画像とSPECT画像を合わせた融合画像をSPECT-CTで作成しているため、より詳細な画像情報を得ることができます。また、今後はSPECT-SUV(SPECT画像から得られる半定量値)を用いた治療効果判定が有用となると言われています。
  4. 放射線の影響について
    核医学検査1回あたりの被ばく線量は0.5〜15mSv程度で、X線検査やCT検査でうける被ばく線量と同程度と考えられます。また、検査の目的により検査薬の量は異なりますが、副作用はまれです。
Q.核医学部門のアピールポイントを教えてください

A.一言に核医学検査と言っても、実際には多岐にわたる放射性医薬品、検査手法があります。しかし、虎の門病院の核医学部門には経験豊富な専門医、専門技師、事務が在籍していますので、検査を受ける方一人一人の状態に応じて臨機応変に対応することが可能です。核医学検査に対して心配なことや不明なことがありましたらどうぞ核医学部門にお問い合わせください。

部門紹介:放射線治療部

紹介スタッフ:臺 洋平 技師


放射線治療スタッフ(臺技師は写真左から2番目)

放射線治療スタッフ
Q.放射線治療の特徴や魅力について教えてください

A. 放射線治療は放射線腫瘍医、診療放射線技師、医学物理士、看護師、事務職員が連携して行います。治療時間は10〜60分程度、治療期間は疾患によって様々ですが数日〜2ヶ月程度になります。
他の病院との違いとして、働きながら治療を行いたい患者さんに対して、仕事の後に治療が行える様に18時半まで治療時間を設けています。長い治療期間をできるだけ負担に感じない環境を提供しています。

CTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略です。X線管球とX線検出器が回転しながらデータを収集し、人体の輪切り画像をコンピュータによって再構成する装置です。


放射線治療装置

Elekta synergy

Accuray Radixact
Q.放射線治療の方法や働いているスタッフについて教えてください

A. 当院の放射線治療部門はタイプの違う2台の治療装置を有しており、様々な疾患の治療に対応しています。IMRT、SRT、TBIも行なっていて、高精度な治療を提供しています。 スタッフ構成は診療放射線技師8名(内、放射線治療専門放射線技師3名、放射線治療品質管理士2名)、医学物理士3名です。
放射線治療医、看護師、受付と連携し、診療放射線技師が日々の治療を、医学物理士が治療計画の作成と確認を行っています。
また、働きながら大学院に通っているスタッフもいて、研究にも力を入れています。

※・SRT(Stereotactic Radiotherapy:定位放射線治療)ピンポイントに腫瘍へ高線量を照射
 ・IMRT(Intensity Modulated Radiation Therapy:強度変調放射線治療)正常組織を保護しながら腫瘍への高線量を実現
 ・TBI(Total Body Irradiation:全身照射)骨髄移植の前処置として全身に放射線を照射

SRTの線量分布

IMRTの線量分布
Q.放射線治療部門のアピールポイントを教えてください

A. 私が感じる放射線治療部門のアピールポイントは、なんと言っても患者さんとスタッフ、そして医師、看護師を含めたスタッフ間の距離が近いこと! 放射線部、、、いや、病院の中で職場環境が一番良いのではないかと自負しております!!

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