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原発乳がんの治療方針

原発乳がんの治療方針は以下によって決めていきます。

  • 乳房内や全身へのがんの広がり(stage)
  • どのような薬物療法の効果が期待されるか(サブタイプ)
  • (がんが限局している場合)化学療法が不要な可能性

病期(stage)とは

乳がんがどの程度進行しているかを示す指標として用いられているのが病気(stage)分類です。
病期は、しこりの大きさと乳房内での広がり具合(T)、リンパ節への転移状況(N)、他臓器への転移の有無(M)をもとに、大きく0期からⅣ期に分類されます。数値が大きいほど、病気が進行していることを意味しています。

病期(stage)と移転状況について説明した表

乳癌取扱い規約 2018年【第18版】を元に作成

原発乳がんの治療方針の大きな2つの流れ

治療方針は、手術を先行させる場合と化学療法を先行させる場合の大きく2つに分かれます。

原発乳がんの治療方針の流れ

サブタイプと薬物療法の選択

乳がんの性格(薬の効き具合)は、サブタイプと呼ばれる乳がんのタイプによって予測されます。
具体的には、ホルモン受容体陽性か否か、HER2受容体陽性か否か、また細胞増殖が早いか否か(Ki67や異形度)で5つのグループに分かれます。
ルミナ―ルタイプについては、上記以外にOncotype Dxという検査で化学療法の必要性について検討することもできます。
※Ki67などによる評価は施設差があります。

※がんが進展している、もしくは化学療法の効果によりその後の薬物療法が変わる可能性があります。

乳がんサブタイプ別標準薬物療法(2023年1月現在)

ルミナル type 標準治療 ルミナル -HER2 type HER2 type トリプルネガティブ 薬物療法ページへ
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