転移性肝腫瘍高度集学的治療センター

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対象疾患

当センターはがんの肝転移の治療に特化した集学的治療を提供する体制を備えており、あらゆるがんの肝転移を治療対象としております。肝転移の手術治療に関するセカンドオピニオンは消化器外科(肝胆膵)進藤部長、薬物療法(化学療法・免疫療法)全般に関するセカンドオピニオンは臨床腫瘍科 陶山部長が担当します。

治療の方法

手術(外科的切除)

外科的切除は転移性肝腫瘍の治癒を期待する上で重要な治療法であり、当センターでは集学的治療の一環としての手術治療の可能性を限界まで追求しています。手術による治癒の可能性や生存延長に対する意義は下表の通りがんの種類や個々の症例の条件によって異なりますが、個々の症例に応じて手術適応を検討しています。

肝転移の積極的切除を行う疾患

大腸癌、神経内分泌腫瘍

条件により肝転移の切除を検討する疾患

頭頚部癌、乳癌、食道癌、胃癌、十二指腸癌、卵巣癌、子宮体癌、GIST、悪性褐色細胞腫、副腎癌、類上皮血管内皮腫、平滑筋肉腫

肝転移が切除対象となることが稀である疾患

胆管癌、胆嚢癌、膵癌、肺癌、

化学治療、免疫療法

大腸癌に対する抗がん剤治療は下部消化管外科もしくは臨床腫瘍科、その他の疾患の肝転移に対する全身治療は基本的に臨床腫瘍科が担当しております。ここでいう免疫療法はいわゆる免疫チェックポイント阻害薬を基本とする医学的根拠に基づいた治療のことを指します。必要に応じて遺伝子パネル検査等を施行しながら、最善の薬物治療を検討しています。

放射線治療

身体の状態や腫瘍の大きさ・位置などによって手術治療が困難な肝転移の方、骨転移を有する方などに対しては、放射線治療による局所制御を検討しています。放射線治療科の専門医が治療を担当します。

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