転移性肝腫瘍高度集学的治療センター

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Stage IVでも諦めない最善のがん治療の追求

がんに対する治療法は、手術、放射線治療、化学療法、免疫療法、緩和医療などさまざまなものが存在し、がんの進行度によって選択すべき治療法が各種ガイドラインで推奨されています。しかし、これらがんの各種治療法にはそれぞれ得手・不得手があり、特に進行がんにおいて長期生存や根治の可能性を追求するためには、それらを組み合わせた「集学的な治療」が望ましいと考えられています。

ステージIVのがんはそれが発生した臓器(原発巣)から肝臓や肺などの遠隔臓器に転移を来たした状態であり一般的に治療が難しい病態です。しかし、大腸癌や神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine neoplasm/NEN)の肝転移のように、ステージIVでも高率に根治を期待しうる病態も少なからず存在しているのも事実です。

がんの進行度(ステージ)は一般的に、原発巣の進行度やリンパ節転移の程度などによってステージIからIIIまでが定義され、それを超えた進行度のものはすべてステージIVに分類されます。原則として、ステージIIIまでは根治的な治療を目指しますが、ステージIVではそれが困難とされるのが一般的です。しかし、ステージIVのがんの中には、ステージIIIからステージIVにやっと差し掛かったばかりのレベルの症例もあれば、高度に進行してしまった末期がんも含まれます。ですから同じステージIVだからといってこれらをひとくくりに同じ治療法でよいとする考え方は誤りであり、ガイドラインに盲目的に従うことが必ずしも正しいわけではありません。

当センターはがん診療に携わる専門家の密な連携を生かし、各種がんの肝転移に特化した高度な集学的治療を提供することを目的に20234月に開設されました。虎の門病院は、がんのみならず各種疾患に対する専門診療科を有する総合病院です。我々はそうした施設の強みを生かし、世界をリードするがん診療の実践を目指しています。

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虎の門病院転移性肝腫瘍高度集学的治療センターホームページ(外部サイト)

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