消化器外科(下部消化管)

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虎の門病院大腸外科グループでは現時点で新型コロナウィルスの感染拡大に伴う診療制限や手術制限は行なっておりません。平時と同じく2週間以内での手術が可能です。他院で診断され手術までの待機期間が長くご心配な方は是非当院までお問い合わせください。
また疾患や治療に関してご心配なことやご質問がある方で、現下の状況により病院への受診がためらわれる方は、ぜひ本ページにございます大腸癌 診療相談フォームをご利用ください。通常2,3日以内に当科医師より直接返信致します。

メッセージ

当科の特徴

年間400件から450件という全国トップクラスの大腸癌手術の経験を元に、常に最良の治療を追及しております。低侵襲手術(鏡視下手術)の施行率は98%と高く、腹腔鏡手術を中心に、ロボット支援下手術の件数も増加しております。特に下部進行直腸癌に対しては10年前から術前化学放射線療法を導入し、肛門温存率の増加と局所再発率の低下を目指しております。もちろん消化器内科、放射線治療科、臨床腫瘍科と緊密に連携してバランスの良い最適な治療を提供しております。
また当科の最大の特徴はハイボリュームセンターながら一般病院としての機能も持ち合わせることです。がん専門病院や大学病院では治療を敬遠される循環器や呼吸器疾患をお持ちの患者さんや高齢の患者さんに対しても内科のエキスパート達と共に積極的な治療を行っております。そしてそういった方にこそ鏡視下手術の低侵襲性という最大のメリットが活かされると考えております。他院で年齢や合併症を理由に手術を断られたり、開腹手術を勧められたりした方も当科に一度ご相談ください。

当科の基本方針

  • 大腸癌で手術が必要な方は可能な限り早期に手術を行います。初診から手術までが通常は2週間以内です。また、手術はほぼ全例鏡視下手術(腹腔鏡下手術・ロボット支援下手術)を行います。
  • 肛門温存・局所再発が問題となる下部進行直腸癌に対しても、術前に化学放射線療法を行うことにより、局所再発率を低下させながら肛門温存率の向上を目指します。
  • 早期癌に対しては消化器内科と共にEMRやESDといった内視鏡切除の可能性を検討します。
  • 消化器内科はもちろんのこと、放射線治療科、臨床腫瘍科(化学療法科)とも綿密に連携し最善な治療を提供します。

虎の門病院 大腸外科のいいところ

腹腔鏡手術を第一に考えていること

当院では腹腔鏡手術を第一に行うようにしております。
(場合よっては開腹手術になる場合もありますが、可能な限り腹腔鏡手術にこだわっております。)

総合病院であり、他の疾患を合併されている状況でも当該科と密接な連携をとり、手術します。

当院は総合病院であり、循環器、呼吸器、腎センター、神経内科など横のつながりは充実しており、合併症を有する場合でも安全に手術が行えるようしております。

初診日から手術が早いこと

当院では外来受診後、約2週間以内に手術を行うようにしております。大腸癌で腸閉塞症状があるなど緊急性がある状態であれば1週間以内に手術を行うこともあります。

緊急な状態でも対応致します。

当院では24時間救急対応もしております。手術後のケアも万全の体制をとっております。

患者さんのご希望によって、下部直腸癌に対して放射線治療や化学療法など集学的治療を行い、可能な限り肛門温存術を行います。

当院では放射線や化学療法を駆使し、可能な限り肛門温存に努めております。その場合でも腹腔鏡下手術を行っています。

扱う疾患

手術の様子

当科で扱う疾患は、大腸癌(結腸と直腸を併せて「大腸」と言う)を中心とした下部消化管(小腸、結腸、直腸、肛門)の悪性疾患だけではなく、良性腫瘍、虫垂炎、大腸憩室症(憩室炎、憩室出血、憩室穿孔)、クローン病、潰瘍性大腸炎等の炎症性疾患や腸閉塞(イレウス)に対する外科的治療も行っています。 特に近年増加しているS状結腸憩室炎に伴う結腸膀胱瘻に対する腹腔鏡下手術は世界一の症例数を誇り、永久人工肛門になる症例はほとんどありません。また、内痔核、痔瘻、肛門周囲膿瘍といった肛門疾患や鼠経ヘルニア等の手術も行っています。

大腸癌腹腔鏡下手術を得意分野としています。

大腸癌腹腔鏡下手術の実施率は、2010年4月以降では約98%です。開腹移行率は、0.3%、開腹移行を必要とした偶発症率は0.1%でした。

診療体制

他科との緊密な連携について

当科は大腸癌を始め様々な疾患の治療において消化器内科はもちろんのこと、放射線治療科(放射線治療を行う科)、臨床腫瘍科(抗癌剤治療を行う科)と定期的にカンファレンスを行い、連携をとって治療にあたっております。
例えば早期大腸癌で当科に紹介頂いた場合でも消化器内科と相談の上、内視鏡切除が良いと判断されれば、消化器内科にて内視鏡切除を行うことになります。また前述のように下部進行直腸癌の場合は放射線科と合同で治療を開始しますし、抗癌剤治療が必要になった場合は臨床腫瘍科と連携しながら治療に当たります。このように総合的に最善の医療を提供する体制をとっております。

特集

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