医療情報管理部

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虎の門病院は、2012年4月より地域がん診療拠点病院の指定を受け、院内がん登録を実施しています。

院内がん登録について

 院内がん登録とは、来院された全ての患者さんの初発のがんについて、診断・治療内容・予後に関する情報を登録するものです。この情報を集計・解析することにより当院のがん診療がどのように行われているかを明らかにし、がん患者さんやご家族などの支援に役立てています。また、この情報は匿名化を行い、がん対策情報センター(国立がん研究センター)が行う全国集計および予後情報集計に提出することで国のがん対策の基礎資料として活用されています。
 当院のがん登録は、がん対策情報センターが主催する研修を受講し、がん登録実務者として認定されたスタッフが「がん診療拠点病院 院内がん登録 標準登録様式」に基づき登録を行っています。

全国がん登録について

 2016年1月より、「がん登録等の推進に関する法律」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/gan/gan_toroku.html)が施行され「全国がん登録」が開始されました。この制度では、全国の医療機関はがんと診断された人のデータを都道府県知事に届け出ることが義務化されており、届出にあたっては患者本人の同意を得なくてもよいものとされております。各都道府県で集めれらたデータはさらに国のデータベースに集約・管理され、国のがん対策や研究に役立てられます。

関連ホームページ



◆国立がん研究センターがん情報サービス ※外部サイトに接続します


https://ganjoho.jp/med_pro/cancer_control/can_reg/index.html

◆全国がん登録について(東京都ホームページ)※外部サイトに接続します


https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kensui/gan/torikumi-kankei/chiikigan/

院内がん登録の利用について

・がん対策情報センター(国立がん研究センター)全国集計へのデータ提供(予後調査データを含む)
・東京都地域がん登録事業へのデータ提供(2015年までの診断症例)
・全国がん登録へのデータ提供(2016年からの診断症例)
・院内がん登録Quality Indicatorへの参加
・患者体験調査への参加
・当院のがん診療自体の把握(統計資料)

予後調査について

 当院では住民票紹介による予後調査を実施しています。院内で把握ができない予後情報については国立がん研究センターの予後調査支援事業に委託しております。この件に関し、ご同意いただけない場合は医療情報管理部までその旨をお申し出ください。その場合でも診療に関し不利益が生ずることはございません。なお、お申し出のない場合は、ご同意いただいたものとして取り扱いますのでご了承ください。
 得られました情報に関しましては個人情報の取り扱いに基づき、適切に管理、保管いたします。

院内がん登録二次利用に関するオプトアウトについて

がん対策・医療の充実のための診療関連データベースの構築と活用に関する研究


1.研究の対象
 2011年1月以降に当院を受診されたがん患者さんが対象になります。

2.研究目的・方法
 平成19年にがん対策基本法が制定され、様々ながん対策が打ち出されていますが、その実情や効果を検証するためのデータは十分とは言えません。そこで、本研究では、院内がん登録と厚生労働省「DPC導入の影響評価に係る調査」のデータを連携させたデータを、収集することにより、がん医療の実態を把握するデータベースを構築するとともに、その活用によってがん対策の推進とがん医療の質の向上に資することを目的とします。なお、DPCとは(Diagnosis-Procedure Combinationと呼ばれるもので、)当該調査は、行われた診療行為を一定の基準によりデータ化したものです。

 初めに、 当院内で院内がん登録とDPCデータを加工して、個人がわかる情報を削除して代わりに共通の番号を付けたものを、東京大学公衆衛生学教室に提供します。その各種集計を行うことにより、施設における治療方針の検討、また、国や都道府県のがん政策への基礎資料を提供する、といったことが可能になります。具体的なデータとしては、対象となる患者様の院内がん登録と連携可能な形で、診断年の前年10月~翌々年3月までのDPCデータを提供します。例えば2021年に診断された方ならば対象症例期間は2020年10月~2023年3月までのDPCデータ、2018年は2017年10月~2020年3月となります。

3.研究に用いる試料・情報の種類
 本研究では情報として院内がん登録とDPCデータを用います。このデータに含まれる情報は以下のものが挙げられます:性別、 診断時年齢、診断名、 発生部位、組織型、診断年月日、初回治療、病期の進行度(ステージ)、受療した施設名、入退院年月日、診療行為、併存症のデータなどが含まれます。

4.外部への試料・情報の提供・公表
 本研究で使用される専用番号と診察券番号や氏名などの個人識別符号の対応表が作成されますが、当院において管理し、東京大学を含む他機関に提供することはありません。東京大学でのデータは、高セキュリティ領域に保存され、研究責任者により個別に許可された者のみがアクセスできる状態で保管されます。東京大学において個人が識別されることはありませんが、さらに、外部への成果の公表は、学会・論文発表あるいは 公開の報告書といった形で行われ、学術・がん対策に活用されます。報告に 際して は、常に集団を記述する数値データのみの報告とし、個人が特定される可能性のある個別データの報告・公表は一切行なわず、かつ発表成果から特定の個人が同定されることがないように十分に配慮されます。
 患者さんの個別のデータは東京大学医学系研究科公衆衛生学分野内で管理されます。国立がん研究センターは含む他の研究機関と共同の検討は集計値で行われます。

5.研究組織
東京大学医学系研究科公衆衛生学分野 東 尚弘
国立がん研究センターがん対策研究所 石井 太祐

6.問い合わせ先
 ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究
計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
 また、 情報が当該研究に用いられることについて、患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承
いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。この場合も患者さん
に不利益が生じることはありません。

 照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
  東京大学医学系研究科公衆衛生学分野 東 尚弘
  https://publichealth.m.u-tokyo.ac.jp
  にお問い合わせフォームがあります。
 ただし、東京大学では患者の皆様の個人識別情報を持っていませんので、当院に連絡の上で対応を致します。

当院でしたら、以下の窓口までお知らせください。

虎の門病院 医療情報管理部
TEL:03-3588-1111(内線3650)

院内がん登録集計

集計方法について

虎の門病院院内がん登録データより集計したものです。
登録方法は「がん診療連携拠点病院等院内がん登録標準登録様式」に準拠しています。

※患者数が5名未満のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記しております。

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