消化器内科(胆・膵)

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診断難渋症例も内科医の視点で紐解く

内視鏡治療に固執することなく、あくまで内科医の視点で複雑な病態を他診療科と連携し診断・治療しています。

【結核性腹膜炎に伴う腹膜硬化症の例】:診断難渋例でしたが、入院後に速やかな診断のち、感染症科との連携で早期退院・日常生活への復帰を得ました。
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病態不明な腹腔内腫瘤も低侵襲に診断

診断困難な腹腔内腫瘤や消化管粘膜下腫瘤・膵微小病変なども、消化管チーム消化器外科はじめ他科と連携し、EUS-FNAで診断に迫ります。腹腔内腫瘤や、血管周囲軟部組織など、EUS-FNAが困難・診断不能と考えられている方も一度ご相談ください。

【膵内15mm石灰化所見を速やかに精査行い、直腸癌術後10年後再発の診断に至った症例】
膵内15mm石灰化所見を速やかに精査行い、直腸癌術後10年後再発の診断に至った症例.jpg

 

診療科間の垣根の低さがもたらす柔軟な治療方針

当院は診療科間の垣根の低さが魅力の一つです。
そのため術後患者さんの内視鏡などでは、外科医師が内視鏡に立ち会うことで柔軟な治療方針の決定になる場面も多くあります。同様に、外科手術中に術前内視鏡を担当した消化器内科医が参加することにより、より多角的な視点での評価をリアルタイムで行うことが可能です。

 

高度技術を背景としつつ、患者さんご本人の希望に即したテーラーメイド医療

胆膵領域専門の内視鏡専門医6名を擁し高度技術を担保しつつ、あくまで患者さんご本人の希望を重視した治療選択肢を提示しております。
例えば胆道ドレナージにおいてもERCP、EUS-BD、PTCDいずれの選択肢も柔軟に対応できるよう経験豊富な内視鏡医が揃っております。
同様に術後腸管における総胆管結石においてもダブルバルーンERCPでの対応体制を確保しています。並行して外科チームとも常々情報共有し、内視鏡治療に固執しない案を広く提示できる体制が構築できています。

毎週開催される胆膵診療カンファレンス:外科・内科・放射線科・病理診断科など多診療科が、知恵を出し合い患者さんにとってのより良い選択肢を提示できるよう努めています。】
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屋根瓦式の体制と密な連携で質高い医療を保っています

研修医・専修医・スタッフの屋根瓦体制で治療方針を的確に共有するだけでなく、診療科内カンファランス、診療科間カンファランスを徹底しているため、客観的で質高い診療を行っています。
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患者さん一人一人へ丁寧な診療を行うとともに、積極的な学術報告に対する表彰を多数いただいています

当院は研修医・専攻医が診療とともに、医師としての質の向上を目指して日々切磋琢磨しています。その証として、当科指導の元、積極的な学術発表のみならず、初期研修医・専攻医が学会から多数表彰されており、これは質高い診療の裏付けともいえます。当科での専門研修を希望される若き先生方もぜひ見学にお越しください。
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【令和6年度】
第379回日本消化器病学会関東支部例会において専攻医奨励賞受賞
「SIADHを合併した結核による被嚢性腹膜硬化症の1例」

【令和5年度】
第117回日本消化器内視鏡学会関東支部例会 JGES Kanto Cupにおいて第2位受賞
「胆膵領域における先端フード付き細径内視鏡の可能性」
第376回日本消化器病学会関東支部例会において研修医奨励賞受賞
「急速な転帰を辿った G-CSF 産生退形成性膵癌の1例」
第378回日本消化器病学会関東支部例会において研修医奨励賞受賞
「潰瘍性大腸炎に合併した2型自己免疫性膵炎の1例」

【令和4年度】
第371回日本消化器病学会関東支部支部例会において研修医奨励賞受賞
「ダウン症候群に総胆管結石を発症した1例」

【令和3年度】
第670回日本内科学会関東地方会において奨励賞受賞
演題名:「ソマトスタチン受容体シンチグラフィで集積を認めた甲状腺濾胞癌の1例」

【令和2年度】
第31回日本超音波医学会関東甲信越地方会学術集会において新人賞受賞
「検診腹部超音波検査にて膵頭部腫瘤像・膵管拡張像を契機に発見された膵上皮内癌の1例」

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