血液内科

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メッセージ

血液内科では、貧血のような誰にでも起こりうる問題から、急性白血病、リンパ腫、骨髄腫のような重大な病気まで、さまざまな血液の病気の診断・治療を担当しています。それぞれの患者さんに合った医療が提供できるように努めています。
初診の方は予約なしで来院されても結構ですが、他の病院にかかられている場合、出来るだけ診療情報提供書を持参の上、来院ください。また、今後の治療法の相談や現在の治療に不安、⼼配な点がおありになれば、⼗分な時間がとれない通常の専門外来ではなく、セカンドオピニオンのご利用をお勧めします。

扱う疾患

血液の病気全般の診療を行っています。血液の病気には、具体的には以下のような病気があります。

造血器腫瘍(骨髄細胞の腫瘍)

急性白血病(急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病)、骨髄異形成症候群(MDS)、慢性骨髄性白血病、骨髄増殖性腫瘍(真性多血症、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症)、慢性骨髄単球性白血病

造血器腫瘍(リンパ球の腫瘍)

急性白血病(急性リンパ芽球性白血病)、リンパ腫(⾮ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫)、成人T細胞白血病/リンパ腫、慢性リンパ性白血病、原発性マクログロブリン血症、多発性骨髄腫

貧血性疾患

再生不良性貧血、骨髄異形成症候群(MDS)、⾃⼰免疫性溶血性貧血、悪性貧血・ビタミンB12⽋乏性貧血、鉄⽋乏性貧血

血小板の異常

免疫性血小板減少症(ITP, 特発性血小板減少性紫斑病)

診療体制

血液内科の専門外来は月曜日~金曜日に行っています。スケジュールは外来診療案内を参照ください。
病棟では、常勤医(9名、うち2名は輸血部と併任)と前期研修医・後期研修医が複数名でチームとして診療を行っています。

診断

病理診断科、臨床検体検査部、放射線科・画像診断センターの協力のもと、病理学的検査、フローサイトメトリー、染色体検査、遺伝子検査、PET/CTなど、正確な診断のために必要な最新の検査が行える体制を整えています。

化学療法・分子標的療法

急性白血病、リンパ腫、骨髄腫などに対して標準的な化学療法を行っています。リンパ腫、骨髄腫の初回化学療法を行う患者さんは、治療開始に際して数日間の入院を要しますが、多くの場合外来化学療法室での通院(外来)治療となります。また、疾患により有効な分子標的療法(チロシンキナーゼ阻害薬、抗CD20抗体リツキシマブ、RI標識坑療法(ゼヴァリン)、TPO受容体作動薬など)を行っています。

造血幹細胞移植・細胞療法

難治性の造血器腫瘍や再生不良性貧血に対して行われる治療法です。当科では自己造血幹細胞移植併用大量化学療法、同種造血幹細胞移植(血縁者間造血幹細胞移植、非血縁者間骨髄移植、非血縁者間臍帯血移植)を行っています。造血幹細胞移植の準備・実施・退院後の診療については、医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、移植コーディネーターがチームとしてあたっています。また、最新の細胞療法であるCAR-T細胞療法も、リンパ腫、骨髄腫の患者さんに積極的に実施しています。

移植後長期フォローアップ外来

造血細胞移植後長期フォローアップ(LTFU: Long-term follow up)センターでは、血液内科医と各専門領域のエキスパート(各専門科医師、歯科医師、看護師、薬剤師、栄養士など)が連携して、移植後の合併症管理から精神的・社会的支援に至るまでの総合的かつ長期的なサポートを行っています。
詳細は造血細胞移植後長期フォローアップセンターのページをご覧ください。

血液内科から患者さんへ

当科では、血液疾患や合併症に対する診断・治療をよりよくするため、さまざまな臨床研究・臨床試験を行っています。これらの臨床研究には当院独自で行っているものと、他の医療機関・大学との共同で行っているものがあります。これらの臨床研究・臨床試験への参加について担当医より説明させていただくことがあります。

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