消化器外科(肝・胆・膵)

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 当科は肝胆膵外科のhigh volume centerとして本邦有数の症例数を誇ります。4名のスタッフ医師全員が日本肝胆膵外科学会の高度技能専門医・指導医の資格を持ち、主治医としてすべての手術に参加する体制で年間500~600件の肝胆膵外科手術を行っております。2015年以降の肝切除・膵切除などの悪性疾患に対する手術件数は年間250-300件前後で推移しており、そのうち約半数が肝胆膵外科高度技能手術に相当する高難度手術です。肝胆膵癌に対する標準的な治療はもちろん、高度進行癌や併存疾患を有するハイリスク症例に対しても、総合病院としての利点を生かし、専門各科との密な連携のもと安全性と根治性を追求しています。

総手術件数

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 当科は肝胆膵外科の high volume center として本邦有数の症例数を誇ります。肝胆膵外科領域における年間の総手術件数は500~600件。うち250~300件前後が肝胆膵の悪性腫瘍(癌)に対する切除です。肝胆膵癌に対する標準的治療はもちろん、高度進行癌や併存疾患を有するハイリスク症例に対しても、総合病院としての利点を生かし、専門各科との密な連携のもと安全性と根治性を追求しています。

肝切除術

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 当科の強みの一つは、原発性肝癌、転移性肝癌に対する豊富な肝切除術の経験と治療体制です。肝臓内科、下部消化器外科との密な連携のもと、進行癌に対しても必要に応じて化学療法やその他の治療法を組み合わせた集学的治療の提供体制を確立し、同時に多くの臨床研究を通じて従来の周術期管理や手術リスク評価法を見直し、手術の安全性と根治性を常に追求しています。特に近年では積極的な腹腔鏡手術の導入により手術による侵襲をできるだけ低減する試みに力を入れており、安全性と根治性を担保しつつ、なるべく体への負担の少ない外科治療の提供を目指しています。

膵切除術

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 膵臓外科分野は膵癌や神経内分泌腫瘍(NEN)をはじめとする膵悪性腫瘍、膵管内乳頭粘液腫瘍(IPMN)、粘液性嚢胞腫瘍(MCN)などの前癌病変を有する患者数の増加を反映し、膵切除件数は年々増加しています。膵切除においても安全性と根治性が担保できる条件下であれば可能な限り腹腔鏡下手術を選択しています。膵癌に対する切除後の5年生存率も37%と向上しております。

胆道手術

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 胆嚢摘出術は主に胆石症、胆嚢ポリープなどに対する治療として消化器外科分野において最も多く行われている手術です。1990年に本邦で腹腔鏡による胆嚢摘出術が始まり、当科でも同年から腹腔鏡下胆嚢摘出術を採用し、年間の手術件数は250-300件と本邦で最も症例数が多い施設の一つです。胆嚢摘出術はありふれた手術の一つである一方、高度の炎症を伴うケースでは難度が高く決して安全な手術というわけではありません。当科では消化器内科・胆膵との密な連携のもと、複雑な症状・合併症を有する患者さんにもできるだけ低侵襲かつ安全な治療を心がけております。

 

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