内分泌代謝科(内分泌部門)

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直近の入院患者数を疾患別に表に示しました。当院の特徴として、間脳下垂体疾患の患者さんが全国的にも突出して多いことが挙げられます。間脳下垂体外科での手術例が多く、術前・術後の内分泌機能の評価や、機能性腫瘍の治療目的に入院される方が多くいらっしゃいます。

また、甲状腺疾患ではバセドウ病で入院される患者さんの多くは放射性ヨウ素内用療法あるいはバセドウ病眼症の治療を目的とされています。なお、2019年より甲状腺癌に対する放射性ヨウ素内用療法は行なっておりません。その他、腫瘍性骨軟化症の診断・治療といった稀少疾患の対応も行なっています。

内分泌疾患の多くは外科的な治療を必要としますが、治療後に各種のホルモンが不足してしまうこともあります。このような場合の適切な評価と治療方針の決定も当科で行っています。補充が必要なホルモンの種類とその量は、性別、年齢、元の疾患などにより様々です。可能な限り患者さんのご希望に沿えるように、ひとりひとりの患者さん毎に最適な治療法を考えています。

入院患者数(%)の推移

 2017年度   2018年度   2019年度   2020年度   2021年度   2022年度   2023年度 
合計              392(100) 329(100) 313(100) 291(100) 322(100) 332 (100) 383(100)

下垂体

 2017年度   2018年度   2019年度   2020年度   2021年度   2022年度   2023年度 
先端巨大症 63(16.1)

69 (21.0)

48 (15.3)

43 (14.8)

42 (13.0)

49 (14.7)

55 (14.3)

プロラクチン産生下垂体腺腫 4(1.0)

5 (1.5)

5 (1.6)

6 (2.1)

5 (1.6)

7 (2.1)

11(2.9)

クッシング病 52(13.3)

38 (11.6)

40 (12.8)

18 (6.2)

34 (10.6)

34 (10.2)

32(8.4)

TSH産生下垂体腺腫 4(1.0)

6 (1.8)

8 (2.6)

10 (3.4)

14 (4.3)

9 (2.7)

9(2.3)

非機能性下垂体腺腫 60(15.3)

31(9.4)

25 (8.0)

47 (16.2)

50 (15.5)

60 (18.0)

66(17.2)

頭蓋咽頭腫・ラトケ嚢胞 43(11.0)

28(8.5)

32 (10.2)

21 (7.2)

34 (10.6)

43 (12.9)

36(9.4)

中枢性尿崩症・SIADH 9(2.3)

12 (3.7)

25 (8.0)

15 (5.2)

16(5.0)

9 (2.7)

12(3.1)

成人GH分泌不全症 8(2.0)

4 (1.2)

14 (4.5)

5 (1.7)

6(1.9)

11 (3.3)

24(6.3)

その他(下垂体機能低下症など) 36(9.2)

37 (11.2)

38 (12.1)

49 (16.8)

42 (13.0)

38 (11.4)

58(15.1)

甲状腺

 2017年度   2018年度   2019年度   2020年度   2021年度   2022年度   2023年度 
バセドウ病 12(3.1)

13 (4.0)

8 (2.6)

8 (2.7)

6 (1.9)

7 (2.1)

5(1.3)

甲状腺癌 7(1.8)

4 (1.2)

0 (0.0)

1 (0.3)

1 (0.3)

0 (0.0)

2(0.5)

その他(プランマー病など)    6(1.5)

8 (2.4)

1 (0.3)

3 (1.0)

6 (1.9)

3 (0.9)

4(1.0)

カルシウム・骨代謝疾患

 2017年度   2018年度   2019年度   2020年度   2021年度   2022年度   2023年度 
原発性副甲状腺機能亢進症    6(1.5)

5 (1.5)

0 (0.0)

5 (1.7)

3 (0.9)

3 (0.9)

3(0.8)

骨粗鬆症 6(1.5)

1 (0.3)

4 (1.3)

2 (0.7)

1 (0.3)

2 (0.6)

1(0.3)

骨軟化症 3(0.8)

2 (0.6)

2 (0.6)

2 (0.7)

0(0.0)

0 (0.0)

0(0.0)

その他 6(1.5)

1 (0.3)

2 (0.6)

1 (0.3)

5 (1.6)

0 (0.0)

4(1.0)

副腎

 2017年度   2018年度   2019年度   2020年度   2021年度   2022年度   2023年度 

クッシング症候群       
(異所性ACTH症候群を含む)

8(2.0)

5 (1.5)

8 (2.6)

5 (1.7)

11 (3.4)

16 (4.8)

7(1.8)

原発性アルドステロン症 25(6.4)

22 (6.6)

18 (5.8)

25 (8.6)

12 (3.7)

5(1.5)

14(3.7)

褐色細胞腫 5(1.3)

7 (2.1)

4 (1.3)

5 (1.7)

3 (0.9)

3 (0.9)

7(1.8)

副腎偶発腫 0(0.0)

2 (0.6)

0 (0.0)

4 (1.4)

3 (0.9)

1 (0.3)

3(0.8)

Addison病 3(0.8)

2 (0.6)

0 (0.0)

0 (0.0)

1 (0.3)

0 (0.0)

0(0.0)

その他 4(1.0)

0 (0.0)

0 (0.0)

1 (0.3)

0 (0.0)

2 (0.6)

0(0.0)

多発性内分泌腺腫症・膵内分泌腫瘍

 2017年度   2018年度   2019年度   2020年度   2021年度   2022年度   2023年度 
                1(0.3) 3 (0.9) 3 (1.0) 1 (0.3) 2 (0.6) 6 (1.8) 1(0.3)

生活習慣病

 2017年度   2018年度   2019年度   2020年度   2021年度   2022年度   2023年度 
糖尿病             12(3.1)

9 (2.7)

14 (4.5)

4 (1.4)

7 (2.2)

7 (2.1)

5(1.3)

その他 2(0.5)

5 (1.5)

1 (0.3)

2 (0.7)

1 (0.3)

1 (0.3)

1(0.3)

その他

 2017年度   2018年度   2019年度   2020年度   2021年度   2022年度   2023年度 
                8(2.0) 10 (3.0) 8 (2.6) 8 (2.7) 17 (5.3) 16 (4.8) 23(6.0)

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