臨床腫瘍科
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臨床腫瘍科では、化学療法のほとんどを外来で行っており、当科の外来化学療法件数は、当科が設立した2010年度の1,261件から始まり、2019年度には4,701件まで増加しました。2019年5月、新病院に移転し、更に2020年9月から外来化学療法室のベッドが13床から35床に増床し、外来化学療法の実施件数は、現在、増加傾向にあります。 また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、患者さんが安全に外来化学療法を受けられるように、疑い症状のある患者さん用に待合場所の分離、個室での投与などの感染対策を行なっております。
近年、がん薬物療法における新薬開発のスピードが加速しており、毎年の様に標準治療が更新される時代に突入しております。その結果、数年先に標準治療になる可能性のある薬剤が治験として実施される確率が増えてきました。そのため、我々は、標準治療を提供するだけでなく、治験というオプションも患者さんに提示できる様に、国際共同〜国内治験、企業治験から医師主導治験に至るまで、多くの治験を当科で実施しております。開発中の新薬を投与する際には、現在の標準治療を上回る効果が得られない可能性もありますし、未知の副作用が現れることもあります。我々は、がん薬物療法の専門家として、これらの新薬のマネジメントに慎重を期して取り組んでおります。