透析に関する
アドバンスドナース
能美 亜紀子透析看護認定看護師
私が看護師になったのは、「人がその人らしく生きて最期を迎えることを支えたい」という思いからでした。入職2年目に透析室に配属され、病気を持っていてもその人らしく生きていけるようにサポートしたいと考え、日本看護協会透析看護認定看護師の資格を取得しました。
透析を受ける患者さんは慢性疾患と一生付き合っていかなければなりません。そのため、その人の人生に寄り添う看護が重要だと考えています。患者さんがどのように生きていきたいかを知り、食事や内服などの生活管理、身体的・精神的・社会的側面から人生の最終局面まで支え続けることが透析看護だと思っています。当院は伝統的にこの考えが職種を超えてしっかりと根付いており、患者中心の医療を大切にしています。
私が常に気をつけているのは、絶対に驕らないことです。初心を忘れず、ときどき「私はなぜ看護師になったのか」と振り返ることを大切にしています。そのことで頭も心も整理されるからです。
現在、認定看護師として執筆や勉強会など外部の活動も行なっています。同時に、日々の臨床の中で教科書にはない患者さんから教わることを今後の透析看護の発展につなげていきたいです。