快適な入院生活を縁の下からサポート
ナースエイドの仕事は、身の回りのお世話をしたり、お話を聞いたりすることを通して患者さんの入院生活をサポートすること。具体的には、移動介助や食事の配膳、療養環境や診療環境の整備、入浴や保清の補助といった業務に従事しています。患者さんの身近なところにナースエイドがいることで、よりスムーズな医療サービスの提供や、快適な生活環境の整備が実現できると思っています。検査室や外来に患者さんをお連れするなどして、笑顔で「ありがとう」の言葉を頂けたとき、「この仕事を選んでよかった」と心から実感できます。
新人看護師を応援しながら一緒に成長
私たちナースエイドは、新人看護師と接することも少なくありません。入職時のオリエンテーションの一環として、物品の置き場所を説明したり、検査室まで案内したりすることもあるからです。私は長年、新人看護師の成長をそばで見守ってきました。先輩に注意されて反省しながら努力する姿、探し物が見つからずこっそり私に尋ねてくる姿……。しっかり者が多い当院の看護師も、必ずしも最初からそうなのではありません。これからも新人看護師をバックアップしながら、私自身も初心を忘れず一緒に成長していきたいと思っています。
私が勤務する血液内科には、易感染状態の患者さんが大勢入院しています。そのため、ナースエイドさんに病棟内の手すりや点滴台を消毒用ペーパーで清掃してもらうなど、細やかな環境整備が患者さんを守ることにつながっています。また、血球減少に伴う貧血や発熱がみられる患者さんも少なくありません。移動介助に協力してもらい、ふらつきやすい患者さんの転倒を予防したり、一緒に入浴介助や清拭に入ってもらうことで患者さんの負担を軽減したりと、ナースエイドさんにはたくさんの場面で助けられています。こうしたサポートがあってこそ、私たち看護師も患者さんと向き合う時間をより長く確保できているのです。