内分泌代謝科(糖尿病・代謝部門)

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メッセージ

糖尿病やその他の代謝疾患の多くは、痛みや体の不調を自覚することがなく、見過ごされがちな疾患です。しかし、放置すると、数年後には全身の臓器にその影響が現れ、多くの場合は重大な合併症に進展することがあります。健康診断やドックなどで異常な所見を指摘された際にはなるべく早く受診されるが最も理想的です。食事療法などに関するアドバイスも外来で行って おりますのでお気軽にお越し下さい。

扱う疾患

代謝部門が担当する病気には糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症、高中性脂肪血症)、高尿酸血症(痛風)、ホルモン異常による疾患(低血糖症、その他)などがあります。

糖尿病

糖尿病治療の目的は、糖尿病の血管合併症の発症、進展を防止して、日常生活の質の維持と健康寿命を確保することです。
このためには、血糖値を良いレベルにコントロールする必要があります。
日本糖尿病学会が示す評価基準は【表1】のとおりです。

【表1】血糖コントロール目標

血糖値と同時に、血圧、脂質のコントールも重要です。

高脂血症(脂質異常症)

脂質異常症治療の目的は、動脈硬化の発症、進展を防止して、虚血性心疾患や脳卒中を予防し、健康寿命を確保することです。
2012年に改訂された日本動脈硬化学会の指針では、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)を中心として【表2】のように、脂質異常を判定します。

【表2】脂質異常症:スクリーニングのための診断基準(空腹時採血)

また、冠動脈疾患の有無で一次予防と二次予防に区別し、さらに一次予防を絶対リスクに基づいてカテゴリーI、II、IIIに三分類しています。どの分類に入るかによって、目標とする脂質値が異なります。

左:LDLコレステロール管理目標設定のためのフローチャート、右:リスク区分別脂質管理目標値

痛風

高尿酸血症は、尿酸値が7.0mg/dlを超える状態です。
治療の方針の基本は、【図4】のようになります。

【図4】日本痛風・核酸代謝学会、高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインから引用
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