お知らせ

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虎の門病院における無痛分娩

患者・一般

1.無痛分娩とは

無痛分娩とは陣痛の痛みを軽くする方法で当科では硬膜外麻酔という腰から入れたカテーテルから麻酔薬を入れる方法を計画分娩で実施しています。自然に陣痛が始まってから無痛分娩を始める方法は実施していません。

2.対象

  • 計画無痛分娩を理解し希望する方
  • 心臓や精神などに病気があり、陣痛による負担を軽減することが望ましい方

3.申し込み

  • 妊娠16週から20週頃に分娩の申し込みをする時にご希望を伺います。
  • 妊娠35週頃に最終的なご希望と医学的な判断をもとに実施を検討します。
  • 計画無痛分娩は妊娠39週頃を目安としますが、お産回数や子宮口の状態などによって計画日を決定させていただいています。

4.説明と同意

  • 無痛分娩:麻酔科で無痛分娩の利点と副作用等を含む説明を受けた上で文書による同意を頂きます。
  • 計画分娩(分娩誘発):産科で分娩誘発の利点と副作用等を含む説明を受けた上で文書による同意を頂きます。

5.計画分娩

当院では現在のところ24時間体制で無痛分娩をおひきうけすることができないため、無痛分娩を希望する場合には計画分娩になります。計画分娩の利点、副作用等については「無痛分娩の説明書」「分娩誘発・陣痛促進の説明書」を参照して下さい。

6.計画無痛分娩の実際

1)前日に入院して母体と赤ちゃんに異常がないかチェックします。状況によりお産がすすみやすくなるように子宮口(頚管)を拡張します。

2)当日の朝から陣痛促進剤を点滴して陣痛を誘発します。

3)陣痛がきてある程度子宮口が開いたら麻酔科医が腰から硬膜外カテーテルを入れ陣痛を和らげます。

4)お産を進みやすくするために産婦人科医師が人工的に破膜します。

5)陣痛が弱くなったり、回旋異常が起きやすくなるため分娩が長引いたり、吸引分娩や鉗子分娩などの器械分娩になる可能性などが高くなります。

7.計画分娩の注意

1)自然に陣痛が来る場合と異なり、人工破膜や陣痛促進剤を使用しても陣痛がこなかったり、陣痛が弱く、お産が進まないことがあります。この場合も人工破膜による感染のリスクがあることから分娩誘発を開始して最大3日目までに産まれない場合は帝王切開としています。

2)計画分娩は安全性から日中のみの実施となるため日中に生まれない場合や計画日より早く陣痛がきた場合には通常のお産と同じように自然の陣痛でお産をして頂きます。

8.ご質問・ご意見等

無痛分娩に関するご質問・ご意見等ありましたらお気軽にスタッフまでお尋ね下さい。

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