皮膚科
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皮膚は外から見える臓器ですので、症状の軽重にかかわらず心理状態に大きな影響を与えます。患者さんの生活の質を改善するために、患者さんの立場にたって早期に積極的な治療を行っていきたいと考えています。
皮膚は、眼に見える大切な臓器です。ほとんどの部位でご自身による症状の確認が可能です。足の裏の小さなシミが気になり受診すると、診断が早期の悪性黒色腫だったり、両頬の紅斑をきっかけに全身性エリテマトーデスという内臓にも病変を伴う病気が見つかったりすることがあります。気になる病変があれば、できるだけ早期に皮膚科を受診してください。さらに診断の確認や手術が必要な場合には検査や切除をいたします。
皮膚に関係するすべての疾患を扱っています。皮膚の疾患には、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬といった皮膚の炎症性疾患、悪性腫瘍、ほくろ、あざなどの腫瘍性疾患、薬疹ややけどなどの外因性の疾患、尋常性白斑や肝斑などの色素異常症、足の裏のイボやとびひなどの感染症など、幅広いものが含まれます。また、必要な場合には美容的な相談にも応じています。化粧品かぶれなどもご相談ください。
湿疹、かぶれ(接触皮膚炎)、アトピー性皮膚炎、貨幣状湿疹、痒疹、皮脂欠乏性湿疹(乾燥性湿疹)など
尋常性乾癬、扁平苔癬など
皮膚悪性腫瘍 |
悪性黒色腫、基底細胞がん、有棘細胞がん、パジェット病、ボーエン病、日光角化症、隆起性皮膚線維肉腫、血管肉腫など |
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皮膚良性腫瘍 |
ほくろ(母斑細胞母斑)、老人性イボ(脂漏性角化症)、付属器腫瘍など |
母斑 |
太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、脂腺母斑、先天性巨大色素性母斑など |
血管腫 |
単純性血管腫(毛細血管奇形)、苺状血管腫(乳児血管腫)など |
シミ(老人性色素斑)、肝斑、そばかす(雀卵斑)、しろなまず(尋常性白斑)
水虫(足白癬)、蜂窩識炎、丹毒、帯状疱疹、とびひ(伝染性膿痂疹)、ウイルス性イボ(尋常性疣贅)、水イボ(伝染性軟属腫)など
ニキビ(痤瘡)、円形脱毛症、化膿性汗腺炎
やけど、熱傷瘢痕、肥厚性瘢痕、腋臭症、薬疹、中毒疹、転移性皮膚癌、抗がん剤による皮膚障害 など
毛細血管奇形の治療は、できるだけ早期から開始するほうが有効性が高く効率もよいものです。Vbeamレーザーを用いて、乳児は外来で、幼児の全身麻酔が必要な場合は入院で治療しています。乳児血管腫は、時期に応じてレーザー、プロプラノロール内服を組み合わせて、できるだけ瘢痕を残さず治癒するように治療しています。幼児期になっても瘢痕が気になる場合は、形態を整える手術も行います。
太田母斑・異所性蒙古斑ではQスイッチアレキサンドライトレーザー、扁平母斑にはルビーレーザーを行います。母斑細胞母斑・先天性巨大色素性母斑では、レーザー治療の他、植皮術や組織拡張期(エキスパンダー)を用いた手術も状態に合わせて選択しています。
皮膚がんにはそれぞれ肉眼的に特徴的な所見がありますが、ダーモスコピーを用いることで診断の精度が上がります。手術では、一人一人の患者さんの状態に応じて最適な方法を選ぶように心がけています。基本は必要かつ十分な切除です。「がん」だからといって不必要に皮膚を切り取ると患者さんの肉体的・精神的負担が過大となり、切除範囲が不十分だと腫瘍が再発しかねません。また、傷跡をできるだけきれいにすることもとても大事です。
ニキビの専門外来では、通常の治療に反応しない難治性のニキビから、軽症のものまで幅広く拝見しています。ご自身がお困りの日常生活の疑問などにも積極的にお答えするようにしていますので、お気軽に受診してください。
化膿性汗腺炎は、腋やおしりに膿の出るおできのようなものが多発する病気です。
手術で切除したり、注射で痛みや炎症を抑える治療を行います。
しみに対してはQスイッチアレキサンドライトレーザーや美白剤の外用、ほくろや老人性イボには炭酸ガスレーザーなどの自費診療も行っています。
尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑などにNarrow band UVB療法を行なっています。
半身型の照射装置があります。