当院では、すべての診療・治療において患者さんがご自身の病状や治療内容について正しく理解し、自らの意思決定により医療を選択していただくことが重要と考えています。これを「インフォームド・コンセント(Informed Consent, IC,説明に基づく同意)」といいます。インフォームド・コンセントは単に書類にサインを頂くことを目的としたものであってはなりません。私たち医療者は可能な限り事前に個々の診療行為について十分な情報提供を行った上で患者さんが自ら意思決定を行えるようコミュニケーションを積み重ねることで双方のよりよいパートナーシップを築き上げます。当院のインフォームド・コンセントにおいては、医療者側が一方的に治療を決めるのではなく、患者さんご自身の価値観や生活背景を尊重したうえで、一緒に治療方針を考える「共有意思決定(Shared Decision Making)」を大切にしています。
職員への教育
新任の医療従事者には必ず当院のインフォームド・コンセントに関する方針についてオリエンテーションを行っています。また当院では「ICのあり方検討委員会」を設置し、当院におけるインフォームド・コンセントの基本方針の策定やその時代背景に見合ったアップデート、職員に対する啓発を行っています。