脳神経外科術中画像支援システム

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脳神経外科術中画像支援システム 脳神経外科

ハイブリッドCT

脳神経外科では手術室内に手術顕微鏡、ナビゲーション、術中血管撮影、術中CT撮影のシステムを有している。これらを統合的に使用することにより術中のリアルタイムな情報がナビゲーションを通じて手術顕微鏡に反映されるようになり、手術の安全性のみならず脳腫瘍手術における安全な最大限の摘出(maximum safe resection)にも寄与している。

治療方法

  1. 脳血管手術
    動脈瘤のクリッピング後に瘤内への血流が消失したこと、動静脈奇形摘出後にシャント血流が消失したことを高解像度の血管撮影で確認する。
  2. 脳腫瘍
    髄液排出後、脳腫瘍摘出後の脳の偏位(Brain shift)を術中CTにより補正し、リアルタイムな情報をナビゲーションシステムに反映する。それを手術顕微鏡とリンクすることにより、温存すべき神経や血管を術野内で認識しながら手術を行うことができる。

特徴

手術顕微鏡とナビゲーションのリンクのみならず、そこに術中血管撮影、術中CT撮影の情報を反映させ、手術中に変化する状態をリアルタイムに把握することが可能となった。また当院のシステムの最大の特徴は側臥位や腹臥位など今までは困難であった体勢でも術中画像を撮影できることにある。

対象となる患者さん(どのような症状の患者さんが対象か)

脳血管障害(脳動脈瘤、脳動静脈奇形など)

脳腫瘍(髄膜腫、神経鞘種、神経膠腫など。とくに小脳や後頭部など仰臥位での手術が困難な例)

年間症例数

150例程度(目安)

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