虎の門病院の新しい取り組み

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トモセラピーによるオーダーメイド放射線治療 放射線治療科

ラディザクトの最新機種Radixact(ラディザクト)

虎の門病院では新病院の開設に伴い、強度変調放射線治療(IMRT)専用の治療装置であるトモセラピー最新機種(ラディザクト)が導入されました。

IMRTはがんに放射線を集中させ、周辺臓器にあたる放射線量を小さくできるため、従来の治療法より治療効果が高く副作用が少ないという優れた特徴があります。現在、放射線治療ではIMRTの適応が広がっており、トモセラピーで治療する機会が増えています。がんの広がりと正常臓器との位置関係は患者さん毎に異なります。当院では、トモセラピーを用いて放射線量の強弱を調整し、オーダーメイドの放射線治療を提供していきます。

治療方法

放射線治療を行うことが決まったら、まず治療の準備のために計画用CTを撮影します。このCTは通常のCTと異なる点がいくつかあります。①固いベッドに横になる、②治療時に同じ姿勢になれるように枕やマスクなどの固定具を用いる、③治療時の位置合わせのためにペンで皮膚に線を描くなどです。このCTを使って、がんに放射線が集中し、周辺臓器の放射線量が小さくなるように、照射方法を計算します。この計算を元に毎回の放射線治療が行われます。

計画用CTを撮影してから510日ほどお待ちいただいた後、放射線治療を開始します。

まず初めに治療台に横になり位置合わせ用のCT (Daily CT)を撮影します。次にDaily CTと治療の準備に用いた計画用CT (Planning CT)とを比較して体の位置のズレを調べます。その後、ミリ単位で治療台を移動させ、体を最適な位置に合わせてから、放射線を照射します。(動画1

動画1)正確な位置合わせの様子(アキュレイ株式会社提供)

動画2は、前立腺がんに対し放射線治療を行っているところです。治療台がゆっくり進みながら放射線を照射していきます。

動画2)前立腺がんの治療の様子(アキュレイ株式会社提供)

実際の治療は1回15分程度で、平日毎日行います。がんの部位や状態によって異なりますが、治療の回数は5〜30回(1〜6週)です。

特長

トモセラピーは、①IMRT専用装置であること、②ベッドがスライドしながら照射すること、③治療時にCT撮影ができることが主な特徴です。

①専用装置である利点
IMRTはがんに放射線を集中させ、周辺臓器にあたる放射線量が小さくなるように照射する治療法です。トモセラピーなら正常臓器とがんが入り組むような照射が難しいがんでも、精度の高いIMRTが可能です。

②治療寝台が移動することによる利点
照射範囲が40cmを超えると他の治療装置ではIMRTが困難です。トモセラピーならこのようながんに対しても治療が可能です。

③治療時にCT撮影できることによる利点
CTで正確ながんの位置がわかるため、精度の高い放射線治療が可能です。

対象となる患者さん(どのような症状の患者さんが対象か)

前立腺がん、頭頚部がん、食道がん、血液のがんなどの根治的放射線治療や、脳腫瘍、婦人科がんの術後照射が必要な患者さん。以前に放射線治療したところに対する再照射などで、従来の放射線治療が難しくIMRTによる治療を必要とする患者さんなど。

年間症例数

これまで当院では、主に前立腺がんや食道がんを対象にIMRTを実施してきました。IMRT専用装置であるトモセラピーを導入したことで、新病院ではより多くの患者さんにIMRTを提供できるようになります。

2017 2018 2019 2020
IMRT 24 48 127 221

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