キャリアラダーIIb

2016年度入職

現在緩和ケアのリンクナースをしています。理由はもともと緩和ケアに興味があったことと、中堅看護師として部署の看護の力をもっと高めたいと思ったからでした。私の病棟では急性期の患者さんもいらっしゃいますが、一方で終末期にある患者さんも多いです。緩和ケアのリンクナースとして得た知識や技術を所属する部署の看護師に伝えて、一緒に実践することが私の今の役割だと考えています。患者さんの苦痛を緩和できるような看護ができるよう役割を全うしたいと考えています。

当院の看護提供方式は、患者さん一人ひとりに向き合って看護を提供する「プライマリ・ナーシング」です。昨年度、私はプライマリ・ナーシングの入門コースを受講し、患者中心の看護についてじっくり考えました。この学びによって患者さんの根底にあるニーズに寄り添うことの難しさと充実感を知り、今はとても看護が楽しいと感じています。

私が大切にしているのは、患者さんを生活者としてとらえることです。治療のために入院している患者さんの拠り所となることで、この病院で過ごす時間がつらい経験ではなく、病気と付き合っていく糧になればと思っています。

キャリアラダーIIb

2014年度入職

プライマリ・ナーシング入門コース受講中は、ひたすら「本当に患者さんのためになることは何か」を考えて実践しました。間違った、と思うようなことがあっても、その出来事が逆に相手をより深く知るきっかけになったこともありました。正解は一つではない、ただただ自分らしく患者さんと向き合えばよいことに気づきました。

チームが一丸となって同じゴールを目指しつつ、メンバー各自が個性や価値観を生かして関わっていけることがプライマリ・ナーシングの魅力だと思っています。チームとして看護を実践することは簡単ではありませんが、患者さんに対してより深いところで寄り添うこと、上手に他のスタッフと頼り合うことを意識しています。あくまで患者さんを中心に据え、その人のために皆が動くことで、一人では思いつかないようなアプローチも可能になっていると思います。

竹田 千慧子