TOPICS2025

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2025年度のTOPICSを9項目ご紹介します。

1. 2024年10月に「歯科口腔外科」が新設されました

当院に初めて歯科口腔外科が開設されました。総合病院である当院の特色を生かして、重篤な併存疾患のある患者さんでも、病院全体で安全に医療行為が行えますようシステムが整えられておりますので、どうぞご安心してご紹介いただければ幸いです。当科疾患のみならず、医科が主科となる疾患でも口の中に病変を伴う患者さんがいらっしゃいましたら、是非とも当科へご紹介ください。医科での加療に加え、適切な口腔ケアを指導することで、口内症状の改善や内服薬の軽減が期待でき、経口摂食量の減少を防ぐことも可能となります。また、がんの支持療法に携わる科の一つとして当科が加わったことで、当院において、より一層安心してがん治療を受けられるようになりました。

2. 安全な食道癌手術をより多くの方へ

消化器外科(上部)では、食道癌手術に新しい治療法として、縦隔鏡手術を導入しました。当院では2023年に食道癌手術を年100例施行しました。この中には高度の呼吸機能低下患者や、胸部手術後の高度癒着患者さんもおり、通常の胸腔鏡・ロボット手術は施行が困難な方もいましたが、縦隔鏡手術を行うことで、胸腔内を見ることなしに食道切除+リンパ節郭清を施行できるようになりました。肺を触らないため、術後呼吸器合併症も起きにくく、高度の合併症を有する患者さんへの大きな手段となっています。私たちは、諦めずに患者さんのために全力をつくしていきます。

3. 「こどもまんなか」の間脳下垂体外科・小児科合同チーム

間脳下垂体は、脳と体をつなぐ重要な役割をしています。そのため間脳下垂体腫瘍手術では、体のバランスを保つためにホルモンコントロールが重要です。当院では小児においても従来の開頭手術ではなく、傷の少ない内視鏡を用いた経鼻手術を第一選択として行っています。さらに手術前はもちろん、手術終了直後から、小児科医によるきめ細かい電解質の管理とホルモンの評価や治療が行われます。間脳下垂体外科と小児科の合同チームは常に「こどもまんなか」の体制で、頭蓋咽頭腫や胚細胞腫瘍など小児間脳下垂体腫瘍への最適な治療を行います。

4. 手首アプローチで負担軽減!-脳神経血管内治療科

カテーテルを使用した血管内治療は、近年では脳神経疾患に対する治療として一般的です。その中で当科は特に低侵襲にこだわった治療を行なっています。手首の血管からカテーテルを挿入する経橈骨動脈的手術を数多く行なっており、これらは従来の足からの治療と比較し、術後の穿刺部出血リスクの低減や早期離床に繋がり、患者様の身体への負担を軽減できます。経験豊富な血管内治療の専門医と専任スタッフが、安全、確実、低侵襲な治療を心がけています。脳血管の病気でお困りの方がいましたら、是非当科にご紹介ください。

5. キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法

当院では、CAR-T細胞療法として、2021年よりリンパ腫に対するブレヤンジの治療を開始し、2024年からは多発性骨髄腫に対するアベクマ、リンパ腫に対するイエスカルタの治療も行っています。これらの先進的な細胞療法に加えて、新規薬剤を含めたさまざまな化学療法や自家・同種造血幹細胞移植など、患者さん一人ひとりの疾患の状態や希望に応じて、最適な治療を最適なタイミングで提供できる体制を整えています。今後も、常に最新の知見や治療法を取り入れながら、質の高い医療を目指しています。

6. 全身麻酔で行う安全かつ好成績のカテーテルアブレーション

海外では全身麻酔下のアブレーションが一般的ですが、全身麻酔下のアブレーションは患者様の負担はもちろん、アブレーションの治療効果の向上や合併症の低減にも有効なことが知られています。当院では麻酔科の先生方の協力を経て、アブレーションを行っています。また止血デバイスの導入により、安静時間の短縮も得られ、患者様の負担が極力軽減できるように努めています。

7. 外来心臓リハビリテーションの勧め

心臓リハビリテーションは心大血管疾患患者にとって、長期予後の改善、再発予防等高い効果が期待できます。当院では、20245月より外来心臓リハビリを開始しました。心臓リハビリは、運動指導だけでなく、栄養指導、生活指導、リスクの管理などの患者教育を含めた疾病管理プログラムとして包括的に行うことが特徴です。心疾患を合併した癌患者に対する腫瘍循環器リハビリ(CORE: Cardiooncology Rehabilitation)等も行っておりますのでリハビリのご希望がありましたら御紹介ください。

8. 院内スタッフのAYA世代のがん患者さんへの思いを形にしました

AYAチームの取り組みとして、院長や副院長もふくめた総勢150を超える院内スタッフ患者さんへの思いを集め、虎や小鳥も集まる大きな木をデザインしたFLAGを作り、3.83.16に行われたAYA WEEKに投稿し、病院エントランスに掲示しました。ご協力ありがとうございました。

 【AYA WEEKとは、15~39歳と若い世代のがん患者さんや経験者の抱える生きづらさに関する社会的な理解の促進によって、生きやすい社会づくりにつながるような社会啓発活動です】

9. 臨床腫瘍科より

臨床腫瘍科では、提供するがん薬物療法の有効性が最大化される「支持療法」、また、個別化医療の1つである「がんゲノム診療」にも力を入れています。『抗がん剤副作用・合併症マネージメントセンター』の副作用マネジメント外来での診療や末梢神経障害予防の臨床研究、そしてがんゲノム包括的プロファイリング検査を指します。ゲノム検査では、現在5つのパネルから1つを選び患者さんの病状を考慮しながら実施しています。

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