地域がん診療
連携拠点病院
最新医療技術を 発展途上国へ
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発展途上国の医師の
受入れ研修を通じて、
国際貢献と国際親善に寄与します
JCMT(Japanese Council for Medical Training)事業は、東南アジア等の発展途上国から、各国の医療の将来を担う優秀な医師を日本に招き、最先端医療の研修を通じて、自国の医療水準の向上に寄与する国際貢献と同時に、研修を通じて日本と派遣元諸国との友好関係を促進する国際親善をも目的とする民間協賛事業です。 虎の門病院では、1982年の事業スタートから約40年にわたり、この事業の運営を担いまた研修医毎のカスタムメイドな医療研修プログラムを実践して来ました。 送り出した研修生は延べ400名以上にのぼり、現在では多くのOBが、各国の政府や中核病院等で要職に就いており、JCMTを支援してくれています。 また、JCMTでは医療指導に当たった当病院の医師を随時各国に派遣し、研修生OBのフォローを行うと同時に、現地病院での実技指導や講演も重ねてきています。
制度の根幹は、途上国の提携先病院等から推薦、選抜された医師への「新規研修」です。
年間6名程度を招聘し、約2か月間かけて各自のニーズに合った医療研修を行います。
新規研修では日本に親しんでもらうため、文化研修(京都・奈良視察等)も用意しています。
【1】新規研修プログラム | 東南アジアや東欧諸国の中核的な国立大学等公的医療機関の優秀な医師を日本に招聘し、約2ヶ月に及ぶ高度先進医療技術を中心とする医療研修を実施し、その成果を派遣元の医療技術水準の向上に繋げる。 |
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【2】再研修プログラム | 研修生OBを日本に招聘し、2週間程度の短期再研修を実施し、研修成果の一段の促進を図る。 |
【3】フォローアップ研修プログラム | 研修の実地指導に当たった虎の門病院の医師を現地に派遣し、研修生OBの日本での研修内容のフォローアップやその他多くの現地医師への先進医療技術の普及を目的として、手技デモンストレーション、実技指導、講演などを行う。 |
より多くの研修生の親日家になってもらい、派遣元の国々との友好関係を促進することが、この事業のもう一つの大きな目的である。そのため、上記(1)~(3)の医療研修に加え、現代日本社会とその歴史、文化、そして日本人に対する理解、学習のための機会とプログラムを用意している。
JCMT事業がスタートしてから約40年間で、虎の門病院で「新規研修」を受けた研修医は317名。
1992年以降は、より高い目標を目指しての「再研修」も漸増し、招聘した研修生は延べ425名となります。
研修生OBは各国の政府機関や中核病院の要職に就いて活躍しており、
また、OB同志も相互の交流を保ちながら、JCMT事業と後輩の研修生を支援してくれています。