災害医療

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災害対応力を強化し、
地域に貢献していきます

当院は、危機管理部門を中心として院内の防災・災害対策の推進を図るとともに、東京都の「災害拠点病院」として災害医療の提供に向けた取り組みに力を入れています。新病院は、都内屈指の災害時診療・収容拠点としての機能を有するよう整備され、自立性の高いエネルギーシステムを採用することにより、災害時の病院機能の継続性をさらに向上させました。万一の災害時に期待される医療拠点としての機能を果たすことが出来るよう、区内外の病院や医師会、保健所、消防署等の関係機関および近隣事業所と連携し、まちづくり事業への参画や共同防災災害訓練の立案実施など継続的な活動を行っています。

建物
  • 耐震構造システム

    耐震構造システム

    免震構造を採用することで、医療機器や什器の転倒防止及び構造体への損傷防止を図ります。また、耐震性能に優れているため屋外に避難する必要がなく、ライフライン・備蓄食料を確保することにより、建物内部の医療機能を維持します。
    また当院が所在する港区虎ノ門地区は地区の難燃化が進んでおり、万一火災が発生しても地区内に大規模な延焼火災の恐れがなく、広域的な避難を行う必要が無い「地区内残留地区」に指定されています。

ライフライン
  • エネルギーシステム

    エネルギーシステム

    広域災害が発生し、電力・ガス・水道等の外部のインフラ機能が停止した場合でも、非常用自家発電機の稼働(100時間対応)や、隣接する地域冷暖房施設との間でエネルギーの相互融通を行うことにより、病院内の電力や空調、給湯等インフラ機能の維持を図ります。

  • 上下水

    上下水

    上水は、公共上水道が災害により使用できない場合においても、上水受水槽に入院患者・職員・受入れ傷病者の災害発生から7日分の必要水量を確保しています。また、雑用水も雑用水受水槽に上水と同じく7日分の必要水量を確保しています。下水については、地下にある災害用汚水雑排水用水槽で同様に約7日分の汚水雑排水を貯留することが可能です。

  • 防災井戸

    防災井戸

    災害時及び長期的な断水が生じた場合において、近隣住民の方へ生活用水(雑用水)として提供します。

訓練
  • 耐震構造システム

    災害訓練

    当院では地震・火災・停電などを想定した訓練を実施しており、在院者の安全を守るとともに災害発生時も継続的に医療を提供できる体制を整えています。
    テーマに応じた災害訓練を随時院内開催しているほか、毎年港区内全ての医療機関が参加して行われる港区災害医療合同訓練や、東京都や政府によって行われる防災訓練にも病院全体で積極的に参加しています。また災害時に病院外へ派遣されたり医療支援の窓口となるDMAT(災害医療支援チーム)の隊員は、技能維持のため業務の一環として外部の訓練にも参加しています。
    当院は高層建築であり火災発生時の危険性が高いため火災訓練にも力を入れています。年間を通じて各部署が持ち回りで訓練を行っていることに加えて、赤坂消防署主催の自衛消防訓練審査会へも、看護師を始め病院職員が「虎の門病院自衛消防隊」として参加しています。

地域との連携

  • 災害時治療拠点

    虎の門病院は災害連携病院として、大規模災害発生時には他の医療機関や消防、行政と連携し、被災者の診療に当たります。具体的には、災害発生後おおむね3時間から4時間以内に、病院前に救急医療救護所を設置し、負傷した方や具合の悪い方のトリアージとその後の治療を行います。医師によるトリアージ実施後、他医療機関での治療・収容が必要と判断された場合は、傷病者を速やかに連携する医療機関に搬送します。

  • 近隣事業所等との協定

    医療機関や公的機関に加え、病院近隣の民間事業所との間で災害時に関する各種支援協定を結び、災害対応力の向上を目指しています。内容は避難傷病者への災害医療の提供から安全な避難先の確保、災害時診療に際しての病院機能拡張、共同での防災災害訓練の実施や各種案内情報の提供など多岐に及びます。全方位的な防災災害対策を行うことにより、災害時にもご安心頂ける病院を目指します。

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