診療実績一覧

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血液内科

2020年4月現在
・入院ベッド数:45床
・クリーンルーム:個室 5、3人部屋 1:計8床(今年度中に14床に増床予定)
・平均在院日数 26.6日(2019年度)
・DPC期間I・II期間割合:64.3%

疾患内訳(過去5年間累計:2015~2019)

2015 2016 2017 2018 2019
のべ入院患者数 12,402 12,104 13,017 13,222 16,328
平均在院日数 22.8 26.7 26.3 27.4 26.4
新患総数 185 183 180 188 191
AML/ALL 34 30 30 33 39
MPN (除CML) 22 15 14 13 11
CML 2 4 3 3 6
MDS 16 21 24 25 29
ML: NHL/HL (除ATLL) 42 44 60 51 52
ATLL 2 2 2 4 1
MM 8 11 5 7 7
MGUS/Amyloidosis 5 3 6 5 3
貧血(除AA) 18 18 6 5 7
再生不良性貧血(AA) 4 9 6 8 7
血小板減少性紫斑病(ITP) 12 16 17 19 10
ドナー 5 4 2 8 10
その他 17 8 3 7 9

消化管センター内科

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
上部消化管内視鏡検査 2,231 2,881 2,648 2,788 2,611
下部消化管内視鏡検査 1,321 1,424 1,282 1,575 1,631
ESD(上部、下部) 47 115 123 96 93
EUS(上部、下部) 0 26 49 62 64

肝臓内科

2018年までに肝臓センターで診療し登録されている患者数は、B型肝炎 7,254例、C型肝炎 11,972例、肝がん 3,613例、自己免疫性肝炎246例(確定診断例)、原発性胆汁性胆管炎351例、その他脂肪肝炎(NASH)など7,981例です。

これまでに行ってきた治療実績は、B型慢性肝疾患でインターフェロン 1,549例、核酸アナログ 4,151例、C型慢性肝疾患でインターフェロン総数(プロテアーゼ阻害剤併用を含む)11,438例、2014年以降のインターフェロンフリーDAAs内服治療2,827例です。

いずれの治療においても高い効果が得られています。

肝癌治療では、外科的肝切除1,665例、ラジオ波凝固術(RFA)3,756例、肝動脈塞栓術(TACE)2,664例、抗がん剤治療(分子標的薬治療を含む)171例などとなっています。各患者さんの状態に適した集学的な治療を行っています。

自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎の患者さんには厚労省班会議の診療ガイドラインを踏まえた治療を行っています。非アルコール性脂肪肝炎(NASH)では、NASH専門外来、教育入院、新薬の開発治験に力を入れています。臨床試験では、糖尿病合併NASHへのSGLT2阻害剤の有効性を検証しています。

当科では、臨床治験を通じて最新の薬剤や治療法を模索し、臨床病院として患者さんへ効果の高い治療を提供できるように務めており、「医師主導(研究者主導)」の治験にも参加し、先進的な医療を行う努力もしています。一方で、国立研究開発法人日本研究開発機構(AMED)の研究班に参加し臨床に即した最先端の研究を行っています。自己免疫性肝疾患については1998年より難治性の肝疾患の班会議に参加し現在は診療ガイドラインの策定に参画し、より進んだ診療を目指しています。また東京都肝炎拠点病院・治験拠点医療機関・地域がん診療連携拠点病院としての活動も積極的に行っています。

腎センター内科

過去6年間の本院と分院をあわせた診療実績です。のう胞腎関連の診療は主として分院で行っています。年々入院しながら透析をしている患者さん、さらには病棟から移動できない透析患者さんが増加しております。

過去6年の入院患者数

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
入院総数 2,305 2,122 2,390 2,264 1,979 1,937
腎生検患者数 162 181 200 199 212 239
糖尿病性腎症 286 228 249 217 188 170
膠原病 460 418 458 421 388 371
体外循環患者 971 966 1,017 961 779 782
嚢胞腎・肝 752 673 738 728 564 590

過去6年の治療内容と件数

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
腎生検患者数 162 181 200 199 212 239
嚢胞腎・肝塞栓術 60 69 77 77 70 63

過去6年の血液浄化療法の治療内容と件数

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
血液透析件数 39,276 38,466 38,839 39,541 37,572 35,917
入院患者透析室透析件数 13,467 11,509 12,413 13,467 11,509 9,885
入院患者病棟透析件数 550 1,108 499 550 1,108 1,037
CAPD外来件数 249 221 204 234 249 252
特殊治療件数 244 214 231 283 339 398
新規導入件数 126 146 103 119 108 166

リウマチ膠原病科

外来患者数約1,000人/月、入院患者数65人/日、生物学的製剤使用は過去2年間に約300名、全身性エリテマトーデス診療中の患者は約200名、関節リウマチ患者は600名です。リウマチ患者での内科治療のみならず、手術が必要な患者や肺病変のある患者の対応ももう一つの特徴です。
透析中及び腎不全をお持ちのリウマチ膠原病の診療は他の施設にない特徴です。

脳神経内科

昨年度の分院入院患者数は95名でした。神経筋疾患一般に幅広く対応していますが、特に神経変性疾患や免疫性神経疾患の診療に力を入れています。外来診療は初診、再診ともに予約制です。MRI検査や筋電図検査、脳波検査などを外来で実施できます。入院診療では、急性期から慢性期まで病期と病状に応じた適切な医療を心がけています。様々な職種のスタッフと協力して、患者さんが家庭や社会に迅速かつ円滑に復帰していただけるようにお手伝い致します。退院後に通院が困難な場合には、最寄りの医療機関へご紹介します。当科はrt-PA静注療法など急性期虚血性脳血管障害に対する治療や、脳神経外科的処置には対応しておりません。

消化管センター外科

大腸癌、胃癌など消化器系の疾患を中心に手術を行っております。

平成26年の手術件数は大腸切除70件(腹腔鏡 全例)、胃切除11件(腹腔鏡5件)でした。 また鼠径ヘルニア、虫垂炎、肛門疾患(内痔核・痔瘻など)、内視鏡下胃瘻造設(PEG)などの手術も行っています。平成26年の手術件数はそれぞれ、鼠径ヘルニア50件(腹腔鏡26件)、虫垂炎9件(腹腔鏡 全例)、肛門疾患7件、PEG 6件でした。

平成26年には、年間263件の手術を行いました。

腹腔鏡下手術を得意としています。

的場部長、黒柳部長、上野医長、森山医長、戸田医師の5名が内視鏡外科学会技術認定医の資格を取得しております。
平成26年には、大腸癌手術・虫垂炎手術の全例を腹腔鏡下に行い、胃癌手術・鼠径ヘルニア手術・腸閉塞手術などにつきましても、適応例には積極的に施行しております。

大腸癌腹腔鏡下手術について

従来の手術では20cm前後の開腹創が必要とされましたが、腹腔鏡下手術を行うと、4cmから6cm程度の開腹創で済みます。これが患者さんにもたらす効果は、開腹創の縮小化→手術直後の痛みの軽減→早期離床→排ガス、排便の早期化→早期の食事開始→早期退院となり、これが「低侵襲手術」と言われる理由です。さらに症例によっては、現在SILSと言われる(穴を空ける場所を一つのみにする手術)おへその小さな創で手術を行う方法もあります。

さらに当科では、腹腔鏡下手術の利点は低侵襲性だけではなく、その視野の良さから開腹手術よりも精緻な手術が可能であることと考えています。これを後押ししたのが腹腔鏡画像のハイビジョン化でした。当科でも2010年4月よりハイビジョン腹腔鏡を導入し、肉眼で見えないものが見えるようになり、手術の精度が向上しました。特に狭い骨盤内での手術となる直腸癌の手術において、ハイビジョン腹腔鏡の良好な視野により、根治性を保ちながら周囲の自律神経が温存する、という質の高い手術が可能となっています。

大腸癌腹腔鏡下手術の適応

当院は大腸癌全例を腹腔鏡下手術の適応としております。
一般に大腸癌腹腔鏡下手術の適応とならない場合には、癒着例、他癌合併例、腸閉塞例、他臓器浸潤例、腹膜炎例、心疾患や呼吸器疾患の合併例などがあり、当院ではそのような時も多くの場合は腹腔鏡下手術を行います。
癒着例とは、多くは開腹手術の既往があり、おなかの中の癒着(臓器同士のくっつき)が強い例で、手術時間は延長しますがほとんどは腹腔鏡下手術が可能です。癒着の剥離が困難な場合や長時間を要する場合には開腹手術を行います。
他癌合併例とは、おなかの中の他の癌-胃癌などを同時切除する場合ですが、開腹創の縮小化が図れる場合は腹腔鏡下手術を行います。
腸閉塞例は、大腸癌のため腸閉塞状態で手術となる場合で、おなかの中が拡張した腸管で満たされているため適応となりませんが、減圧処置が可能であった場合は適応となります。
他臓器浸潤例は、大腸癌が周辺臓器に浸潤して大きな腫瘍塊を形成していたり、浸潤臓器の合併切除が必要であったりするため、腹腔鏡下手術が困難ですが、多くの症例では腹腔鏡下手術が可能です。
腹膜炎例は、腹膜炎の状態で緊急手術となる場合で、迅速な対応が必要な場合、適応とならない場合があります。
心疾患や呼吸器疾患等の合併症例で、可及的に迅速な手術が求められる場合は適応となりませんが、その低侵襲性から、腹腔鏡下手術を行う利点が多いと判断される場合は積極的に腹腔鏡下手術を行います。

大腸癌腹腔鏡下手術に対する考え方について

大腸癌腹腔鏡下手術は近年、日本の大腸癌手術の40%を占めるほどに普及してきましたが、まだ「特別な手術方法」と捉えている向きがあります。確かに大腸癌腹腔鏡下手術は高度の技術を要するのですが、当院では経験の積み重ねによって、「高度の技術」が「通常の、日常的な技術」へと変化しています。
大腸癌腹腔鏡下手術は、大腸癌の手術を行うに当たっての一つの手段、手技に過ぎず、特別、特殊な手段、手技ではありません。もちろん、大腸癌腹腔鏡下手術という手段、手技を用いずとも大腸癌の手術を行うことはできます。
大腸癌腹腔鏡下手術の目的は、その導入当初は「開腹創の縮小化」を初めとした低侵襲手術を実現することにより、術後の苦痛を少しでも和らげ、術後在院日数を短縮することが第一でした。しかし、多くの経験を積んでくると、大腸癌腹腔鏡下手術手技が従来の開腹手術手技よりも安全、容易、確実に出来るようになってきました。脾弯局部や骨盤内直腸の剥離、授動術がそれです。特に狭い骨盤内で行われる直腸癌の手術で、良好な視野を得ることができる腹腔鏡はその利点を最大限に発揮すると考えています。

腎センター外科

手術症例数 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
合計 553 648 743 710 782 808 893
腎臓移植 本院 9 17 24 19 19 25 29
分院 10 13 18 14 10 15 17
合計 19 30 42 33 29 40 46
死体腎 4 3 7 6 3 4 5
腹腔鏡下ドナー腎摘術 本院 7 15 22 16 17 21 25
分院 8 12 13 11 9 15 16
合計 15 27 35 27 26 36 41
副甲状腺摘出術 本院 5 3 3 1 1 1 0
分院 3 0 1 0 2 0 1
合計 8 3 4 1 3 1 1
バスキュラーアクセス 本院 109 84 118 110 104 83 95
分院 112 130 122 103 118 90 133
合計 221 214 240 213 222 173 228
経皮的血管拡張(PTA) 本院 180 192 198 173 181 169 224
分院 104 168 197 252 310 365 341
合計 284 360 395 425 491 534 565
CAPDカテーテル留置 本院 3 1 10 1 3 5 3
分院 2 9 10 6 8 12 8
合計 5 10 20 7 11 17 11
嚢胞腎摘出術 分院 1 4 7 4 0 7 1
合計 1 4 7 4 0 7 1

虎の門病院は、1982年に分院で腎移植を開始し、2002年からは本院でも行うようになり、2023年までに792例(うち献腎移植150例)の腎移植を行いました。本院、分院ともに腎移植施設として日本臓器移植ネットワークに登録されています。

腎移植件数、生体腎移植と献腎移植の生着率比率

20230228腎外図①.jpg

kidney_s_2023.png

整形外科

 

 

2019年度

2020年度

脊椎手術

26

40

 

頚椎手術

6

6

 

腰椎手術

20

34

人工関節手術

52

66

 

股関節

18

21

 

膝関節

34

40

 

肘関節

2

4

 

指関節

2

4

手外科手術

 

208

230

 

鏡視下手根管開放術

66

64

 

手根管開放術

87

85

末梢神経障害手術

 

85

95

人工透析患者手術

 

60

80

 

386

463

精神科

2022年度の入院診療実績は、表のとおりです。精神障害全般にわたって診療していますが、うつ病、躁うつ病など気分障害の精査・診断・治療を主におこなっています。とくに分院精神科では、気分障害やカタトニアの患者さんに対して、慎重に適応を見極めた上で修正型電気けいれん療法(m-ECT)を実施しています。

2023年度診療実績表

疾患名 人数 %
認知症・症状器質性精神障害(F0) 2 3
物質使用障害(F1) 0 0
統合失調症・妄想性障害(F2) 5 7.5
気分障害(F3) 30 44.8
神経症性障害・ストレス関連障害(F4) 19 28.4
睡眠障害・摂食障害(F5) 1 1.5
知的障害(F7) 1 1.5
発達障害(F8) 4 6
注意欠陥多動性障害(F9) 2 3
その他 3 4.5
合計 67

小児科

現在は月1回午後の外来だけを行っています。1回に数人の患者さんを診察しています。

泌尿器科

(2021年4月開設)

乳腺外科

2022年8月開設

歯科

2013年度の分院歯科の年間延べ患者数は9,354名であり、1日あたり約38名の患者さんが来院されております。

リハビリテーション科

麻酔科

2012年に行われた当院(分院)の手術のうちで、麻酔科医が関与した麻酔の実績を、日本麻酔科学会による麻酔方法別分類にしたがって記載したものを以下に記載します。

麻酔科医が関与した手術件数とその内訳(日本麻酔科学会麻酔法別集計)
総麻酔件数 536
全身麻酔(吸入麻酔) 187
全身麻酔(TIVA) 78
全身麻酔(吸入麻酔)+硬膜外麻酔・脊椎麻酔・伝達麻酔 108
全身麻酔(TIVA)+硬膜外麻酔・脊椎麻酔・伝達麻酔 24
脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(CSEA) 21
硬膜外麻酔 35
脊髄くも膜下麻酔 80
伝達麻酔 0
その他 3
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