肝臓内科

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20248月までに肝臓センター(本院、分院)で診療し登録されている患者数は、B型肝炎 8,229例、C型肝炎 12,338例、肝がん 4,027例、自己免疫性肝炎347例(確定診断例)、原発性胆汁性胆管炎351例、その他代謝機能障害関連脂肪肝疾患(MASLD)など7,981例です。

これまでに行ってきた治療実績は、B型慢性肝疾患でインターフェロン 1,722例、核酸アナログ 5,964例、C型慢性肝疾患でインターフェロン総数(プロテアーゼ阻害剤併用を含む)11,438例、2014年以降のインターフェロンフリーDAAs内服治療3,193例です。

いずれの治療においても高い効果が得られています。

肝癌治療では、外科的肝切除2,107例、ラジオ波凝固術(RFA3,043例、肝動脈塞栓術(TACE2,931例、抗がん剤治療(分子標的薬・免疫チェックポイント阻害剤治療を含む)446例などとなっています。各患者さんの状態に適した集学的な治療を行っています。

自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎の患者さんには厚労省班会議の診療ガイドラインを踏まえた治療を行っています。代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)では、MASH専門外来、教育入院、新薬の開発治験に力を入れています。臨床試験では、糖尿病合併MASHへのSGLT2阻害剤の有効性を検証しています。

当科では、臨床治験を通じて最新の薬剤や治療法を模索し、臨床病院として患者さんへ効果の高い治療を提供できるように務めており、「医師主導(研究者主導)」の治験にも参加し、先進的な医療を行う努力もしています。一方で、国立研究開発法人日本研究開発機構(AMED)の研究班に参加し臨床に即した最先端の研究を行っています。自己免疫性肝疾患については1998年より難治性の肝疾患の班会議に参加し現在は診療ガイドラインの策定に参画し、より進んだ診療を目指しています。また東京都肝炎拠点病院・治験拠点医療機関・地域がん診療連携拠点病院としての活動も積極的に行っています。

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