臨床指標(クリニカル・インディケーター)
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臨床指標(クリニカル・インディケーター)とは、診療の質を評価する指標のことです。指標を経時的に測定し、評価することで医療の質改善と向上につながると考えられています。当院は、2015年度より日本病院会のQIプロジェクトに参加し、以下の項目を臨床指標と定めています。
※個人情報保護のため、分子に該当する対象患者さんが10名未満の場合、表の分子・分母の患者数を”-(ハイフン)”表記としています。
※また、分母の対象患者さんが10名未満の指標につきましては、グラフの掲載も控えさせて頂きます。
受けた治療の結果、入院期間、安全な治療に対する患者さんの満足度を見ることは、医療の質を計る上で直接的な評価となる指標のひとつです。
「満足」または「やや満足」と回答した外来患者数(分子) | 患者満足度調査に回答した外来患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 222 | 236 |
2019年度 | 171 | 190 |
2018年度 | 195 | 210 |
2017年度 | 124 | 130 |
2016年度 | 118 | 127 |
「満足」または「やや満足」と回答した外来患者数(分子) | 患者満足度調査に回答した外来患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 154 | 172 |
2019年度 | 157 | 168 |
2018年度 | 179 | 183 |
2017年度 | 172 | 182 |
2016年度 | 165 | 182 |
全退院患者のうち死亡退院された患者さんの割合です。医療施設の特徴や入院患者のプロフィールが異なるため、直接医療の質を計る数字ではありません。
死亡退院患者数(分子) | 退院患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 122 | 4,522 |
2019年度 | 151 | 4,912 |
2018年度 | 117 | 4,673 |
2017年度 | 144 | 4,674 |
2016年度 | 149 | 4,721 |
医療安全対策室へ報告された転倒・転落件数(分子) | 入院延べ患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 248 | 86,909 |
2019年度 | 275 | 99,000 |
2018年度 | 222 | 96,050 |
2017年度 | 244 | 98,400 |
2016年度 | 229 | 95,852 |
レベル | 損傷 | 説明 |
---|---|---|
1 | なし | 患者に損傷はなかった |
2 | 軽度 | 包帯、氷、創傷洗浄、四肢の挙上、局所薬が必要となった、あざ・擦り傷を招いた |
3 | 中軽度 | 縫合、ステリー・皮膚接着剤、副子が必要となった、または筋肉・関節の挫傷を招いた |
4 | 重度 | 手術、ギプス、牽引、骨折を招いた・必要となった、または神経損傷・身体内部の損傷の診察が必要となった |
5 | 死亡 | 転倒による損傷の結果、患者が死亡した |
6 | UTD | 記録からは判定不可能 Unable to Determine from the documentation |
医療安全対策室へ報告された転倒・転落件数(レベル2~6)(分子) | 入院延べ患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 22 | 86,909 |
2019年度 | 30 | 99,000 |
2018年度 | 14 | 96,050 |
2017年度 | 12 | 98,400 |
2016年度 | 20 | 95,852 |
医療安全対策室へ報告された転倒・転落件数(レベル4~6)(分子) | 入院延べ患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
医療安全対策室へ報告された65歳以上の転倒・転落件数(分子) | 65歳以上の入院延べ患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 187 | 58,768 |
2019年度 | 198 | 64,611 |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
病院内における転倒・転落事故を予防するため、多職種協働の転倒・転落対策チームを組織し病院全体で予防活動を推進しております。
ご入院中、外来受診時には転倒予防の観点から様々なご協力を頂くことがございます。ご理解、ご協力の程、よろしくお願い致します。
褥瘡は、感染を引き起こすなど治癒が長期に及ぶことによって結果的に在院日数の長期化や医療費の増大につながるため、その予防対策は提供する医療の重要な項目のひとつとされています。
分母対象者のうち褥瘡の院内新規発生件数 (分子) | 入院患者延べ数-(同日入退院患者+褥瘡持込患者+調査月間以前の院内新規褥瘡発生患者)(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 19 | 78,337 |
2019年度 | 26 | 94,932 |
2018年度 | 28 | 91,914 |
2017年度 | 48 | 94,953 |
2016年度 | 49 | 93,478 |
当院では医師・看護師から成る褥瘡予防対策チームが定期的に院内ラウンドを行い、褥瘡の治療や看護ケア等、個々の患者さんの状態に合わせた事例検討や予防対策を行っております。
また、2018年度からは各病棟のリンクナースを主体に褥瘡予防ラウンドを開始し、看護師一人一人の知識と看護ケア技術の均衡化を図るよう努めております。
今後も褥瘡予防に院内一丸となって取り組んでまいります。
紹介初診患者数(分子) | 初診患者数-(休日・夜間以外の初診救急搬送患者数+休日・夜間の初診救急患者数) (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 2,104 | 3,694 |
2019年度 | 2,059 | 3,172 |
2018年度 | 2,072 | 3,351 |
2017年度 | 1,958 | 3,388 |
2016年度 | 1,953 | 3,221 |
逆紹介患者数(分子) | 初診患者数-(休日・夜間以外の初診救急搬送患者数+休日・夜間の初診救急患者数) (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 3,269 | 3,694 |
2019年度 | 3,462 | 3,172 |
2018年度 | 3,042 | 3,351 |
2017年度 | 2,785 | 3,388 |
2016年度 | 2,603 | 3,221 |
紹介率・逆紹介率の数値は、地域の医療機関との連携の度合いを示す指標です。高度な医療を提供する医療機関にだけ患者が集中することを避け、症状が軽い場合は「かかりつけ医」を受診し、そこで高い機能が必要な病院を受診する必要があると判断された場合には、紹介受診をする。そして、治療を終え症状が落ち着いたら、「かかりつけ医」へ紹介し、治療の継続、または経過の観察をお願いします。これを地域全体として行うために、地域の医療連携を強化し、切れ間のない医療の提供を行います。
どれくらいの患者さんに尿道留置カテーテルが使用されているかをみる指標です。
尿道留置カテーテルが 挿入されている入院延べ患者数 (分子) | 入院延べ患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | - | - |
2019年度 | 8,819 | 99,000 |
2018年度 | 9,209 | 96,050 |
2017年度 | 9,077 | 98,307 |
2016年度 | 8,479 | 95,852 |
尿路感染症は医療関連感染の中でも最も多く約40%を占めます。その80%が尿道留置カテーテルによるものとされています。発生状況の把握は予防策を検討する第一歩となります。
分母のうちカテーテル関連症候性感染症の定義に合致した延べ回数(分子) | 入院患者における尿道留置カテーテル挿入延べ日数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | - | - |
2019年度 | 11 | 8,819 |
2018年度 | 12 | 9,209 |
2017年度 | 13 | 9,077 |
2016年度 | – | – |
救急車で来院した患者数 (分子) | 救急車受け入れ要請件数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 314 | 376 |
2019年度 | 314 | 375 |
2018年度 | 318 | 390 |
2017年度 | 280 | 361 |
2016年度 | 242 | 334 |
手術後に、手術部位感染(Surgical Site Infection : SSI)が発生すると、入院期間が延長し、入院医療費が有意に増大します。SSI
を予防する対策の一つとして、手術前後の抗菌薬投与があり、手術開始から終了後2~3 時間まで、血中および組織中の抗菌薬濃度を適切に保つことで、SSI
を予防できる可能性が高くなります。このため手術執刀開始前の1時間以内に、適切な抗菌薬を静注することで、SSI
を予防し、入院期間の延長や医療費の増大を抑えることができると考えられています。
※対象となる特定術式とは、冠動脈バイパス手術、そのほかの心臓手術、股関節人工骨頭置換術、股関節置換術、血管手術、大腸手術、子宮全摘除術を指します。
※2019年度から、予防的抗菌薬投与停止率のみ股関節人工骨頭置換術、股関節置換術、血管手術が除外となりました。除外となった術式の影響を受けるため、予防的抗菌薬投与停止率は新規の指標として掲載いたします。
手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子) | 特定術式の手術件数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 141 | 141 |
2019年度 | 140 | 141 |
2018年度 | 131 | 131 |
2017年度 | 134 | 134 |
2016年度 | 81 | 82 |
術後24時間以内(冠動脈バイパス手術またはそのほかの心臓手術の場合48時間以内)に予防的抗菌薬投与が停止された手術件数(分子) | 特定術式の手術件数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 72 | 77 |
2019年度 | 75 | 76 |
2018年度 | - | - |
2017年度 | - | - |
2016年度 | - | - |
術式ごとに適切な予防的抗菌薬が選択された手術件数 (分子) | 特定術式の手術件数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 141 | 141 |
2019年度 | 141 | 141 |
2018年度 | 131 | 131 |
2017年度 | 134 | 134 |
2016年度 | 82 | 82 |
HbA1c(NGSP)の最終値が7.0%未満の外来患者数 (分子) | 糖尿病の薬物治療を施行されている外来患者数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 1,480 | 3,436 |
2019年度 | 1,346 | 3,439 |
2018年度 | 1,579 | 3,370 |
2017年度 | 1,344 | 3,370 |
2016年度 | 1,392 | 3,309 |
65歳以上でHbA1c(NGSP)の最終値が8.0%未満の外来患者数(分子) | 65歳以上で糖尿病の薬物治療を施行されている外来患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 2,007 | 2,465 |
2019年度 | 1,951 | 2,416 |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
HbA1cは糖尿病の治療目標として最も有用な指標です。糖尿病による血管合併症(とくに細小血管障害)の予防や悪化防止にはHbA1cを7%未満に維持することが良い目安となります。当院では患者さんおひとりおひとりの健康状態、年齢、低血糖の生じやすさなどを考慮して個々の方に適した目標を設定しています。重い低血糖症を生じる危険のある患者さん、認知症を合併されている患者さん、あるいは他の併存疾患のために健康に支障のある患者さんでは、病状に応じて目標とするHbA1cを7%以上に設定することがあります。また、重い肝臓病や貧血などの病気の方では、HbA1cが血糖値の状態を適切に反映しないことがあり注意が必要です。
初回入院の治療が不十分でないか、回復が不完全な状態で早期退院を強いていないかをみる指標です。
退院後30日以内の救急医療入院患者数(分子) | 退院患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 175 | 4,222 |
2019年度 | 179 | 4,557 |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
分母のうち入院当日にアスピリンが投与された患者数(分子) | 急性心筋梗塞で入院した患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
心筋梗塞発症後の長期予後を改善する目的で、抗血小板薬、β遮断薬、ACE阻害薬あるいはアンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、スタチンなどの投与が推奨されています。
退院時に抗血小板薬が投与された患者数 (分子) | 急性心筋梗塞で入院した 患者数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
退院時にβブロッカーが投与された患者数 (分子) | 急性心筋梗塞で入院した患者数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2016年度 | – | – |
退院時にスタチンが投与された患者数(分子) | 急性心筋梗塞で入院した患者数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2016年度 | – | – |
退院時にACE阻害薬もしくはアンギオテンシンII受容体阻害剤が投与された患者数(分子) | 急性心筋梗塞で入院した患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2016年度 | – | – |
ACE阻害薬もしくはアンギオテンシンII受容体阻害剤が投与された患者数(分子) | 急性心筋梗塞で入院した患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
急性心筋梗塞の治療には、発症後可能な限り早期に再灌流療法(閉塞した冠動脈の血流を再開させる治療)を行うことが、生命予後の改善に重要とされています。
来院後90分以内に手技をうけた患者数(分子) | 18歳以上の急性心筋梗塞でPCIを受けた患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2016年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
脳梗塞の治療に対して、入院第2病日までに、抗血栓療法(血栓症の発症を抑える治療)を開始することが勧められています。
入院2日目までに 抗血小板療法を受けた患者数(分子) | 18歳以上の脳梗塞か一過性脳虚血発作の診断で入院した患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
梗塞規模や血圧、過去の出血既往の有無、各種合併症の有無などにより、早期の抗血栓療法がむしろ危険な場合もあります。 症例ごとに、適切な投薬内容を選択しています。
非心原性脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞など)や非心原性一過性脳虚血発作では、再発予防のために、適応のある患者さんには抗血小板薬の投与が推奨されています。
退院時に抗血小板薬を 処方された患者数 (分子) | 18歳以上の脳梗塞か一過性脳虚血発作の診断で入院した患者数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 13 | 20 |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
適切な抗血小板剤使用による梗塞予防効果は、科学的にも証明されていますが、たとえば心原性塞栓症に対しては、抗血小板剤は無効なばかりか危険ですので、病型診断を適切に行い、内服薬の選択を行うようにしています。
脳梗塞再発予防には、抗血栓療法(血栓症の発症を抑える治療)とスタチンという薬剤を用いた脂質管理により脂質異常症のコントロールをすることが推奨されています。
退院時にスタチンを処方された患者数(分子) | 脳梗塞で入院した患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
高脂血症を有する例や、動脈硬化性変化の強い例では、スタチンの使用は有益とみられます。
対象を選択し、適切な使用を心がけています。
退院時に抗凝固薬を処方された患者数(分子) | 18歳以上の脳梗塞か一過性脳虚血発作の診断で入院し、かつ心房細動と診断を受けた入院患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2016年度 | – | – |
心房細動を合併する脳梗塞例において、抗凝固薬は再発防止に有用ですが、腎機能の悪い例では慎重投与あるいは禁忌である場合も多く、またご高齢で易転倒の方などでは、外傷に伴う出血助長のリスクなども無視できません。
抗凝固薬の導入が可能な状況かどうか、全身的・総合的に判断して、処方を行うようにしています。
脳卒中の診断後、できるだけ早期にリハビリを開始することが機能の早期回復と低下抑制につながります。
入院後3日以内に脳血管リハビリテーション治療を受けた患者数(分子) | 18歳以上の脳梗塞の診断で入院した患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 11 | 12 |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
川崎市北部地域においては、脳卒中センターを有する急性期病院が発症直後の脳卒中医療を提供し、脳卒中センターを有しない当院は回復期リハビリテーションを提供するという役割分担がなされています。急性期治療を受けた後回復期リハビリテーションが必要な患者さんを当院では多数受け入れています。当院に入院される脳卒中患者は急性期病院での治療期間により異なりますが、脳卒中発症後、平均して32.8日目(1~134、標準偏差18.51)に転入院となっております。回復期病棟に入院される患者さんには365日毎日休むことなく安全なリハビリを提供し,日常生活基本動作の自立と在宅復帰を目指しています。2020年4月~2021年3月に当院入院しリハビリテーション医療を受けた患者さんの在宅復帰率は86.8%となっております。
入院中に吸入ステロイド薬の処方を受けた患者数(分子) | 喘息を原因とする15歳以上の入院患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
当院に呼吸器系疾患で入院される患者さんの多くは『肺炎・肺がん・慢性閉塞性肺疾患・睡眠時無呼吸症候群等』が主病名となり、『喘息』を主な治療対象として入院される方を抽出対象とする当該指標では、実際よりも抽出数は少なく表されます。
また、ステロイドに関して、当院では症状に応じた適切な薬剤の使用を心がけています。
入院中にステロイドの全身投与(静注・経口処方)を受けた患者数(分子) | 喘息を原因とする5歳~14歳の入院患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2019年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2018年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2017年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2016年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
喘息発作の症状を素早く軽快し、重症度を下げるためにガイドラインで推奨されています。
入院中にステロイドの全身投与(静注・経口処方)を受けた患者数(分子) | 2歳から15歳の喘息患者のうち、喘息に関連した原因で入院した患者数(分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2019年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2018年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2017年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
2016年度 | 対象患者なし | 対象患者なし |
手術時の予防的抗菌薬投与状況に関する指標の総合評価です。
分子の合計 | 分母の合計 | |
---|---|---|
2020年度 | 354 | 359 |
2019年度 | 356 | 358 |
2018年度 | 334 | 393 |
2017年度 | 338 | 402 |
2016年度 | 206 | 246 |
分子の合計 | 分母の合計 | |
---|---|---|
2020年度 | 18 | 26 |
2019年度 | 15 | 24 |
2018年度 | 19 | 33 |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
分子の合計 | 分母の合計 | |
---|---|---|
2020年度 | 31 | 71 |
2019年度 | 22 | 49 |
2018年度 | – | – |
2017年度 | 17 | 27 |
2016年度 | 10 | 29 |
身体への侵襲を伴う医療行為は常にインシデント・アクシデントが発生する危険があります。その発生をできる限り防ぐことは医療安全の基本であり、そのためにはインシデント・アクシデントをきちんと報告することが必要です。
毎月の入院患者におけるインシデント・アクシデント発生件数×100の平均 (分子) | 許可病床数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 12,192 | 300 |
2019年度 | 14,092 | 300 |
2018年度 | 11,925 | 300 |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
一般に医師からの報告が少ないことが知られており、この値が高いことは医師の医療安全意識が高い組織の可能性があります。
分母のうち医師が提出した総件数 (分子) | 年度ごとの入院患者におけるインシデント・アクシデント報告の総件数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 49 | 1,498 |
2019年度 | 51 | 1,779 |
2018年度 | 51 | 1,601 |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
院内で発生した有害事象や、有害事象の発生には至らなかったニアミスは各職員が自発的に報告する体制を構築し、医療安全部がデータ収集・分析、対応しております。医療の質・安全性を高めるための取り組みを病院全体で推進します。
接種率が高い場合には、院内感染防止対策に積極的に取り組んでいると評価できます。
インフルエンザワクチンを予防接種した職員数 (分子) | 職員数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 581 | 581 |
2019年度 | 597 | 597 |
2018年度 | 521 | 521 |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
糖尿病や慢性腎臓病の患者は、食事も重要な治療の一つです。入院時に提供される食事には、通常食と治療のために減塩や低脂肪などに配慮した特別食があります。
積極的に栄養管理の介入を行うことも、医療の質の向上につながります。
特別食加算の算定回数 (分子) | 18歳以上の糖尿病・慢性腎臓病患者で、それらへの治療が主目的ではない入院患者の食事回数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 55,892 | 65,021 |
2019年度 | 56,033 | 69,212 |
2018年度 | 21,466 | 27,308 |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
慢性腎臓病患者が比較的多いため、減塩食を中心とた治療食を多く提供しており、エネルギーや他の細かな制限にも対応し栄養管理を行っています。
今後も積極的に個々の患者さんに応じた治療食提供での栄養介入を行っていきます。
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。
また、血液培養は1 セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2
セット以上行うことが推奨されています。
投与開始初日に血液培養検査を実施した数 (分子) | 広域抗菌薬投与を開始した入院患者数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 145 | 306 |
2019年度 | 154 | 337 |
2018年度 | 142 | 299 |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
血液培養オーダが1日に2件以上ある日数 (分子) | 血液培養オーダ日数 (分母) | |
---|---|---|
2020年度 | 1,413 | 2,409 |
2019年度 | 1,511 | 2,308 |
2018年度 | 1,445 | 2,038 |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
広域抗菌薬開始時の血液培養の採取率、血液培養実施時の2セット採取率とも前年を下回っており、特に2セット採取率に関しては改善を目指しています。
脳卒中と大腿骨頚部骨折は、治療が終了した後も継続的な医学管理とリハビリテーションが重要です。地域連携パスの使用率を見ることは、地域医療に関する医療体制を評価することにつながります。
「地域連携診療計画加算」を算定した患者数 (分子) | 脳卒中で入院した患者数 (分母) | |
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2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
「地域連携診療計画加算」を算定した患者数 (分子) | 大腿骨頸部骨折で入院し、大腿骨頸部の手術を受けた患者数 (分母) | |
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2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
大腿骨頸部骨折や大腿骨転子部骨折は、ガイドラインではできる限り早期の手術を推奨されています。
本指標では、各手術について、入院2 日以内に手術を受けた症例数として計測を行いました。
入院2日以内に手術を受けた患者数(分子) | 大腿骨頸部骨折で入院し、大腿骨折の手術を受けた患者数(分母) | |
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2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
入院2日以内に手術を受けた患者数(分子) | 大腿骨転子部骨折で入院し、大腿骨折の手術を受けた患者数(分母) | |
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2020年度 | – | – |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
良好な治療アドヒアランス(患者さんが積極的に治療方針の決定に参加し、治療を受けること)を得て化学療法を円滑に進めるために、催吐リスクに応じた予防的な制吐剤の使用は重要です。
高度の抗がん薬による急性の悪心・嘔吐に対しては、NK1 受容体拮抗薬と5HT3 受容体拮抗薬およびデキサメタゾンを併用することが推奨されています。
実施日前日または当日に、5HT3受容体拮抗薬、NK1受容体拮抗薬およびデキサメタゾンの3剤すべてを併用した数(分子) | 18歳以上の患者で、入院にてシスプラチンを含む化学療法を受けた実施日数(分母) | |
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2020年度 | 28 | 58 |
2019年度 | 21 | 33 |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
抗MRSA薬を使用する際は、血中濃度と副作用に注意することが重要とされています。
本指標は、血中濃度を測定し、薬の投与量が適正に行われているかを確認する項目になります。
薬物血中濃度を測定された患者数(分子) | TDMを行うべき抗MRSA薬を投与された患者数(分母) | |
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2020年度 | 94 | 94 |
2019年度 | – | – |
2018年度 | – | – |
2017年度 | – | – |
2016年度 | – | – |
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)による感染症は時に致命的となるため、抗MRSA薬による適切な治療が必要です。治療成功のカギとなるのは、抗MRSA薬の血中濃度を適正範囲に保つことですが、そのために必要な薬の量は患者さんの体格や腎臓の機能により異なります。
抗MRSA薬による治療開始の際には、当院では患者さん1人1人に適した投与量を薬剤師が設計し、医師と協議の上で投薬プランを決定しています。このプランの評価に欠かせないのが薬物濃度の測定です。測定には採血が必要となりますが、患者さんにとって安全かつ有効な治療となるよう、医師・薬剤師・看護師・臨床検査技師が連携し、積極的に実施しています。