消化管センター

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メッセージ

消化管のがん治療を得意としております。

内科と外科の緊密な連携

経験豊富な内科医と外科医が連携して、病気の早期発見と最適な治療計画、確実で負担の少ない治療を実現します。例えば、外科の外来に紹介されても内科医・外科医の相談の結果、内視鏡治療が最適と判断されれば、内科で内視鏡治療を行います。

体に負担の少ない治療

内科は去年より消化管がん全般の内視鏡下粘膜下層切開剥離術(ESD)に力を入れ、施行件数が倍増しております。消化管の癌は早期に発見されてESDで切除できれば、負担が大きい外科手術を回避できるというメリットがあります。

もし外科手術が必要と判断されても、当院はきずを小さくできる腹腔鏡/胸腔鏡手術を得意としております。開腹/開胸手術に比べて体への負担が少なく、早く社会復帰が可能です。大腸癌では全例、胃癌では7割、食道癌では5割を腹腔鏡/胸腔鏡手術で行っております。

あきらめない消化管がん治療

当院には、伝統ある腎臓・肝臓内科はもちろんのこと、循環器・呼吸器などの専門医や経験豊富な麻酔科医も揃っております。一般的に、ご高齢や持病をお持ちの患者さんは積極的な治療を敬遠されますが、当院では各科が協力し可能な限り体に負担の少ない治療を提供することが可能です。他院で年齢や合併症を理由に治療を断られた患者さんも一度当科にご相談ください。

扱う疾患

上部・下部消化管の悪性疾患の内科・外科治療を得意としております。

上部消化管疾患 下咽頭がん、食道がん、胃がん、胃消化管間葉腫瘍など
下部消化管疾患 大腸がん(結腸がん・直腸がん)、結腸憩室炎(結腸膀胱瘻を含む)、大腸穿孔、腸閉塞、肛門疾患(内・外痔核、痔瘻、肛門周囲膿瘍)、直腸脱
その他の腹部
・消化器疾患
鼡径ヘルニア、腹壁ヘルニア、胆石症・胆嚢炎、虫垂炎

診療体制

消化器内科医2名(非常勤3名)、消化器外科医4名(非常勤2名)の体制で診療にあたっております。

以前より当院消化器外科は的場周一郎部長のもと、大腸癌腹腔鏡下手術に注力し、特に直腸癌の治療を得意としています。肛門温存が難しい進行直腸癌でも本院放射線治療科の協力のもと、術前に化学放射線治療を併用して腫瘍を縮小し、最新の3D腹腔鏡を用いた精緻な手術で腫瘍の確実な切除と肛門温存を両立させています。近隣の開業医の先生にも徐々に評価されて紹介が増え、現在年間70件前後の大腸癌手術を行い、そのほぼ100%を腹腔鏡手術で行っています。

2018年4月に上部消化管外科が専門の宇田川晴司院長が就任し、より総合的な治療に力を注ぐこととなりました。それ以降、宇田川晴司院長が専門の食道癌治療を開始し、2020年4月までで6件の食道癌手術を行い、全員元気に退院しています。難しく、体への負担も大きいことで知られる食道癌手術ですが、質が高く安全な治療を可能としています。胃癌の紹介も増え、以前の2倍の年間20件ほどの胃癌手術を行い、その7割程度を腹腔鏡下手術で行っています。

時期を同じくして内視鏡下粘膜下層切開剥離術(ESD)のスペシャリストが着任し、ESD施行件数が年間約160例へ倍増しました。2020年4月からは新進気鋭の菊池大輔部長が着任し、ますます積極的に消化管がんの内視鏡治療を行っております。消化管の癌は早期に発見されESDで切除できれば、負担の大きい外科手術を回避できるというメリットがあります。

このように内科・外科のスタッフが増え、2019年7月から「消化管センター」へ名前を変更しました。内科医と外科医は、わけ隔てなく相談しながら「目の前の患者さんの最善は何か」を考えて診療にあたっています。

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