消化管センター

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メッセージ

消化管がんの体への負担が少ない治療を得意としております。

内科と外科の緊密な連携

経験豊富な内科医と外科医が連携して、病気の早期発見と最適な治療計画、確実で負担の少ない治療を実現します。例えば、外科の外来に紹介・受診されても、内科医と外科医での相談の結果、内視鏡治療が最適と判断されれば、内科で内視鏡治療を行います。

体に負担の少ない治療

内科は2019年より消化管がん全般の内視鏡下粘膜下層切開剥離術(ESD)に力を入れ、施行件数が倍増しております。消化管の癌は早期に発見されてESDで切除できれば、負担が大きい外科手術を回避できるというメリットがあります。
分院でも本院同様の最新の内視鏡検査機器を導入し、最先端の治療を行っております。

もし外科手術が必要と判断されても、当院はきずを小さくできる鏡視下手術(腹腔鏡、胸腔鏡、ロボット手術)を得意としております。開腹/開胸手術に比べて体への負担が少なく、早く社会復帰が可能です。大腸癌・胃癌・食道癌ではほぼ全例を鏡視下手術で行っております。

あきらめない消化管がん治療

当院には、伝統ある腎臓・肝臓内科はもちろんのこと、循環器内科・呼吸器内科などの専門医や経験豊富な麻酔科医も揃っております。一般的に、ご高齢や持病をお持ちの患者さんは積極的な治療を敬遠されますが、当院では各科が協力し可能な限り体に負担の少ない治療を提供することが可能です。他院で年齢や合併症を理由に治療を断られた患者さんも一度当科にご相談ください。

扱う疾患

上部・下部消化管の悪性疾患の内科・外科治療を得意としております。

上部消化管疾患 食道がん、胃がん、胃粘膜下腫瘍(GIST)、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎、下咽頭がん、など
下部消化管疾患 大腸がん(結腸がん・直腸がん)、大腸ポリープ、結腸憩室炎(結腸膀胱瘻を含む)、大腸穿孔、腸閉塞、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、肛門疾患(内・外痔核、痔瘻、肛門周囲膿瘍)、直腸脱
その他の腹部
・消化器疾患
鼡径ヘルニア、腹壁ヘルニア、胆石症・胆嚢炎、虫垂炎

診療体制

消化器内科医2名(+非常勤2名)、消化器外科医5名(+非常勤3名)の体制で診療にあたっております。

以前より当院消化器外科は的場周一郎特任部長のもと、大腸癌腹腔鏡下手術に注力してきました。特に直腸癌の治療を得意としており、肛門温存が難しい進行直腸癌でも本院放射線治療科の協力のもと、術前に化学放射線治療を併用して腫瘍を縮小し、最新の3D腹腔鏡や手術ロボットを用いた精緻な手術で腫瘍の確実な切除と肛門温存を両立させています。2024年からは最新手術ロボットHugo(ヒューゴ)を導入し、戸田重夫部長、福井雄大医長のもと最新の大腸癌治療を行っています。近隣の開業医の先生にも徐々に評価されて紹介が増え、現在年間100件前後の大腸癌手術を行い、そのほぼ100%を鏡視下手術(腹腔鏡手術、ロボット手術)で行っています。

2018年に食道癌治療の第一人者である宇田川晴司前分院長が赴任したことで、当院消化器外科は食道癌・胃癌治療をかなり専門的に、そして積極的に行うようになりました。2025年より、腹腔鏡手術のエキスパートである春田周宇介部長が赴任し、これまで以上に胃癌、食道癌や粘膜下腫瘍の腹腔鏡手術を積極的に行っており、鏡視下手術率はほぼ100%となっております。患者さんの負担が少なくなるように、鏡視下手術だけでなく、できるだけ胃を残す治療、極力切除範囲を小さくする治療にこだわっています。

時期を同じくして内視鏡下粘膜下層切開剥離術(ESD)のスペシャリストが着任し、ESD施行件数が年間約100~150例へ倍増しました。2020年4月からは菊池大輔特任部長が着任し、山下聡医長と共にますます積極的に消化管がんの内視鏡治療を行っております。消化管の癌は早期に発見されESDで切除できれば、負担の大きい外科手術を回避できるというメリットがあります。

このように内科・外科のスタッフが増え、2019年7月から「消化管センター」へ名前を変更しました。当センターの内科医と外科医がわけ隔てなく相談しながら「目の前の患者さんの最善は何か」を考えて診療にあたっています。

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