ブレストセンター

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乳がんと遺伝(HBOC:遺伝性乳がん・卵巣がん)

遺伝性のがん

がんは様々な要因によって発生しますが、大きく分けて「遺伝要因」と「環境要因」の2つが関わっています。
生まれた時から持っている遺伝子の変化が、がんの発症のしやすさに強く関わっている場合は「遺伝要因」のがんであり、それらを遺伝性のがん(遺伝性腫瘍)と呼びます。

乳がん患者さんの全体の約5%が遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)であることが分かっており、条件にあてはまる方は、遺伝カウンセリングや遺伝検査をお勧めしています。

BRCA1, BRCA2の遺伝⼦変異

その中で最も多く認められるBRCA1, BRCA2の遺伝子変異については、条件に該当する方は保険診療で検査を受けることが出来ます。
BRCA1,2に特定のパターンがある場合(病的バリエント)、乳がんの術式選択として将来の新たな発がんリスクも検討した上での乳房全切除か、既に発がんしている乳がんに対しての必要十分な治療としての温存手術かの選択肢があります。
また、同時に発がんしていない乳房(建側)に対する予防切除や卵巣卵管の予防切除を行う選択肢もあります。
他に再発高リスクの場合はリムパーザ🄬という内服薬を再発予防に内服するという選択肢も広がっています。乳がん治療の選択肢が変わる可能性があることから、主治医と相談しながらカウンセリングなど検討していきます。

※当院は日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC)の連携認定施設です。

乳がんと遺伝について
詳しくはこちらをご覧ください。「虎の門病院広報誌より」

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