教育理念

高い倫理観と誇りを持ち、患者中心の看護を追究する看護師を育成する。

当院の教育方針

  • 自律性を重んじる教育によって、主体的に行動する看護師を育てる。
  • 入職後2年間は、新人コースにより基礎(確実な知識と技術)を身につけられるよう支援する。
  • 入職後3年目以降は看護師一人一人の成長に合ったプログラムを提供する。
  • より良い看護実践に直結する教育プログラムを提供する。

キャリアラダーの設計

はしご(ラダー)をのぼるよう着実にステップアップしていく仕組みです。このラダーによって自分の実践を自己点検し、強みや弱みを知ることで達成可能な目標を掲げることができます。その目標達成を支えるための支援として成長支援プログラムを用意しています。
各ラダーが上がる際にはポイントも必要であり、教育コースの受講や学会参加など自分のキャリアアップに向けて主体的に学習したことをポイントで評価し自律性を育成しています。ラダーⅢ以降はキャリアを選択できるようになっており、長期的な視野をもって看護師として豊かに成長できるような仕組みを整えています。

キャリアラダーの設計イメージ図

各ラダーとキャリアについて

ラダー I

助言を受けながら基本的な看護手順に従った看護の実践を目指します。困ったときには報告・相談をし、指導のもと、効率的かつ安全面に配慮して仕事をおこないます。社会人として自覚をもち、かつ専門職業人として倫理的な行動がとれる看護師になることを目標とします。入職1年~2年目を想定しています。

ラダー II a

標準的な看護計画に基づいた看護実践、そして倫理的問題に自ら気づき考えることを目指します。また、自分の課題に向き合い意識できることを目標とします。新人看護師に対しても相談にのり、メンバーシップの発揮や、組織人として他者と友好関係を築ける行動を目指します。入職2~3年目を想定しています。

ラダー II b

患者に合う個別的な看護の実践、そして倫理的問題の表現を目指します。チームにおいてはリーダーシップを発揮し、スタッフと良好なコミュニケーションがとれることを目標とします。また、病院経営に関心を持ち経営方針に合わせて、組織人として責任をもって役割を果たすことを目指します。入職4年目以上を想定しています。

ラダー III

幅広い視野で予測し判断しながら看護の実践、そして倫理的な問題にも主体的に取り組むことを目標とします。そして自分の考え・判断を持ち他者と議論し、部署の課題解決に向けてメンバーと協働していきます。部署のスタッフに対して特性を理解し相手を尊重した教育的な介入を行います。組織人として関連する人と調整しながら問題解決ができることを目標とします。

スペシャリスト

専門領域について高度な知識と技術を持ち、医療チームの一員として専門性のある実践を行います。患者さんに成果をもたらすような活動計画を自ら立てて実践します。常に自己研鑽し技術を磨きながらキャリアアップしていきます。

ジェネラリスト

より複雑な状況において患者にとって新たな知見を取り入れたより良い手段を選択しQOLを高める看護を実践します。倫理的問題については他部署と協働し調整的役割を果たします。対象に合わせたプレゼンテーション力をつけて院内の教育にも指導者として参画していきます。医療経済を理解し積極的に職場の改革に参画します。

マネジメント

病院の管理・運営に参画するとともに、患者中心の看護を実践するために各部門との調整や人材育成をします。当院は看護管理者の育成ツールとして、コンピテンシー・モデルを活用しています。発揮できたコンピテンシー事例について定期的に他者評価をもらうことで、管理者としてキャリアを積むことができます。

成長支援プログラム

看護師に求められる「看護実践能力、組織役割遂行能力、研究・自己研鑽」の3つを柱に、段階に応じて成長を支援するプログラムです。どのコースも経験学習理論を基盤とし、講義形式だけでなく、グループでの対話を通して経験を振り返り、気づきが得られるようプログラムされています。主要なプログラムには受講者1名に部署の先輩1名が援助者としてサポートします。

看護実践能力

プライマリ・ナーシング入門コース/プライマリ・ナーシング中級コース/プライマリ・ナーシング上級コース/倫理カンファレンス/ナーシング・スキル/臨床推論ベーシックコース

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組織役割遂行能力

プリセプターサポートプログラム/CNジュニアコース/マネジメントコース/HNジュニアコース

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研究・自己研鑽

専門分野別勉強会/講演会/研究指導Ⅰ・Ⅱ/院内看護発表会

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