令和4年度 虎の門病院分院 病院指標

病院指標とは、DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいて作成した指標のことで、病院の診療実績とは異なるものです。

【集計条件】
・令和4年4月1日~令和5年3月31日までの退院患者さんが対象です。
・入院後24時間以内に死亡した患者さん、臓器移植・医療保険外(自由診療・労災保険等)の患者さんは対象外です。
・患者数が10名未満の項目については、個人情報保護の観点より「-」と表記しています。

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

【指標の意義】
当院を退院した患者さんの入院時年齢を階級別に集計しました。年齢別患者数の分布には病院の特徴が現れます。

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - - 64 134 276 573 822 1374 896 181
令和4年度も例年通り70歳代の患者さんの入院が一番多く、31.7%を占める結果となりました。
高齢化社会を反映して、60歳代から80歳代の年齢層が多くなっています。
当院は慢性疾患治療センターとして、都心から少し離れた住宅地の中に開院しました。
そのため地域住民の方が多く外来受診・入院をされております。
これからも周りの医療機関との連携を強化し、地域に根ざした質の高い医療を皆様に提供すべく努力して参ります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

【指標の意義】
診療科別に症例数の多い上位5つのDPC14桁コードについて、それぞれの患者数、当院と全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しました。
各診療科がどのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。患者さんが医療機関を選択する際の情報としても有効活用できる指標です。

呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 36 2.00 2.03 0.00 57.17
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 35 21.17 18.57 8.57 76.74
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 20 11.25 13.68 5.00 69.35
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 18 17.11 21.11 22.22 81.56
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 15 14.00 8.6 0.00 68.40
令和4年度も睡眠時無呼吸症候群がトップの症例となりました。
当院呼吸器内科では、間質性肺炎などのびまん性肺疾患に関して積極的に治療を行っており、厚生労働省のびまん性肺疾患調査研究班の班員として、多くの診療実績があります。
肺がんに関しては診断と治療方針を当科で行ない、手術が必要な場合は本院の呼吸器センター外科に転科し治療を行なっており、本院とも連携して診療を行なっております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 40 2.58 2.64 0.00 67.80
060035xx04xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 28 6.32 6.59 0.00 66.75
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 23 7.35 7.76 0.00 74.74
060040xx05xxxx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 16 6.25 6.50 0.00 60.63
060010xx04xx0x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 内視鏡的食道粘膜切除術等 定義副傷病なし 12 7.58 8.87 0.00 66.17
当院消化器内科では、内視鏡による検査・治療をはじめ、手術を必要としない消化管疾患の内科治療等を行なっております。
令和4年度も大腸ポリープの切除術がトップとなりました。
従前より症例を重ねてきた大腸がんの内視鏡治療に加え、胃がん・食道がんの内視鏡治療も増加しております。外科的治療が必要な症例については消化器外科と連携し治療を行なっております。
食道・胃・大腸だけではなく、下咽頭や十二指腸などのすべての消化器の内視鏡治療を行なっております。また、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性疾患の入院治療も積極的に行なっております。
肝臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 91 16.44 10.34 0.00 75.99
060050xx99000x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 66 6.73 8.28 3.03 69.52
060300xx97100x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 38 11.32 11.43 0.00 68.11
060300xx99x00x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 9.78 11.08 0.00 69.97
060050xx030xxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1なし 21 9.00 7.56 0.00 76.62
令和4年度も肝がんに対する治療が多くを占めました。
当院肝臓内科では肝がんの治療として、血管塞栓術やラジオ波焼灼術を多数行っています。令和3年度に続き、肝硬変に対する治療も上位に加わっております。
当院では最新の臨床治験を通じて薬剤や治療法を検討し、臨床病院として患者さんへ効果の高い治療を提供できるよう努めております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 51 7.98 4.26 1.96 71.14
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 30 3.33 3.04 0.00 71.63
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 29 21.69 17.54 3.45 81.76
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 7.71 5.18 0.00 77.36
050170xx99100x 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 4.00 3.30 0.00 74.86
当院循環器内科では、狭心症・虚血性心疾患・心不全などの疾患を中心に循環器疾患全般にわたって診療を行なっております。
平成28年に心臓・末梢動脈のカテーテル検査および治療を開始し、多くの症例を積み重ねて参りました。
令和4年度も、狭心症・下肢の閉塞性動脈硬化症に対する検査・治療が多くを占めました。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 60 4.97 4.59 0.00 74.58
060035xx010x1x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病あり 40 12.83 24.61 0.00 68.48
060040xx99x70x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等27あり 定義副傷病なし 33 3.70 4.47 0.00 73.39
060040xx99x50x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 定義副傷病なし 28 4.61 4.25 0.00 70.07
060040xx99x6xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 27 3.85 4.38 0.00 71.78
令和4年度は鼠径ヘルニアに対する手術が症例数第1位となりました。
当院消化器外科は、大腸がん・胃がんの腹腔鏡手術を中心に、食道がんの根治手術や虫垂炎の手術治療も行なっております。
大腸がんと診断された際は、病状に合わせて腹腔鏡による手術を行い、必要に応じて化学療法・放射線療法も行い、確実な治癒と機能温存を目指す集学的治療を当院でも取り入れております。
他の症例に関しても、本院の消化器外科との連携を保つことにより、診療レベルの維持・向上を図っております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 32 45.19 22.44 0.00 76.09
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 30 44.97 26.42 3.33 81.20
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 19 17.53 7.23 5.26 73.68
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 14 36.29 20.14 0.00 73.29
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 10 4.10 4.86 0.00 65.20
当院整形外科では、骨折、手の外科、関節鏡、人工関節、脊椎と多岐にわたる手術を行っています。
平均在院日数は全国平均より長い症例もありますが、理由としては、透析患者さんは手術を行うことが難しく、合併症のケアなどにより治療期間が長くなる場合もあるからです。
当院では血液透析を伴う整形外科疾患に関する治療の経験が豊富な為、他院では対処困難な整形外科症例も腎センターのバックアップにより治療に専念することができます。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 34.60 18.58 20.00 74.00
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし - - 21.11 - -
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 16.01 - -
010090xxxxx0xx 多発性硬化症 手術・処置等2なし - - 14.51 - -
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 13.13 - -
当院脳神経内科は対象となる疾患が多岐にわたり、疾患毎の患者数は限られますが、パーキンソン病関連疾患や運動ニューロン病をはじめとした変性疾患や、中枢性脱髄性疾患などが比較的多くなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 13 2.00 2.45 0.00 75.77
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 - - 7.82 - -
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし - - 6.85 - -
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 - - 3.73 - -
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし - - 10.27 - -
当院泌尿器科は令和3年7月から入院診療を開始しました。
令和4年度は前立腺がんの診断のための生検目的の入院が症例数第1位となりました。前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺核出術も実施しています。
また令和5年度より低侵襲な経尿道的前立腺吊上げ術も開始しております。
令和5年度中には、手術支援ロボット装置も導入される予定です。泌尿器がんに対して当院で手術可能となります。
腎臓外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 16 4.50 7.59 0.00 68.88
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり - - 6.45 - -
110280xx97x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 14.23 - -
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 - - 4.59 - -
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり - - 33.82 - -
令和4年度も慢性腎不全に対するシャント造設目的の入院が第1位となりました。
当院腎臓外科では末期腎不全で透析を導入される患者さんに対してのシャント設置、内シャントの狭窄・閉塞に対する血管拡張などの手術は他施設からの依頼も含めて多数行なっております。
詳しくは、当院ホームページ内の当科の診療科紹介のページをご覧ください。
※当科で代表的な腎移植等はDPCデータ対象外の為、当集計データには含まれていません。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130010xx97x9xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等29あり 57 30.40 36.20 1.75 73.58
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等29あり 48 10.33 13.53 0.00 74.54
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 42 36.76 37.16 2.38 48.40
130010xx99x9xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等29あり 26 16.96 14.24 0.00 62.65
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 18 17.33 18.00 0.00 81.44
悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、白血病という血液悪性腫瘍に対する化学療法が上位を占める結果となりました。
当院血液内科は、血液内科診療施設が少ない川崎市において新規・転院を含め積極的に患者さんを受け入れております。
骨髄穿刺・生検・リンパ節生検などの診断的検査、悪性血液疾患への新規薬剤も含めた化学療法とともに、再生不良性貧血や特発性血小板減少症などの良性血液疾患の患者管理と治療も行なっております。
川崎市唯一の非血縁者間同種移植施設であり、臍帯血移植を中心とした同種移植や自家移植に対して年40-50件行なっています。クリーンルームは強力化学療法に対しても運用しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140550xx99x0xx 先天性嚢胞性腎疾患 手術なし 手術・処置等2なし 118 9.93 10.97 1.69 62.87
140550xx97x0xx 先天性嚢胞性腎疾患 手術あり 手術・処置等2なし 99 14.90 15.77 2.02 60.41
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 61 7.02 11.77 0.00 51.28
060320xx97xxxx 肝嚢胞 手術あり 48 29.21 14.93 2.08 62.29
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 45 6.91 6.45 0.00 55.53
当院腎臓内科は多発性のう胞腎の治療としての腎動脈・肝動脈血管塞栓術(TAE)と、のう胞感染に対するドレナージ治療を多く扱っております。
この症例に関しては本院よりも多数の件数を診療しており、当院の特色ともなっております。
他にも、特に腎機能障害を合併する膠原病・全身性エリテマトーデス・血管炎・腎機能障害を合併した関節リウマチなどの多くの自己免疫性疾患の診療を幅広く行なっております。
厚生労働省班会議においてもIgG4関連疾患・Castleman/TAFRO症候群の研究分担者として協力しております。
関節炎の画像診断・超音波・MRIを積極的に行ない、痛みの可視化を目指して客観的な治療を行なっております。
全身性エリテマトーデスなどの自己免疫性疾患の治療も多くの診療を行なっております。
糖尿病内分泌科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 18 13.56 14.28 0.00 61.06
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし - - 10.80 - -
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり - - 13.16 - -
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし - - 10.58 - -
100280xxxxxxxx 尿崩症 - - 8.76 - -
例年と同様に2型糖尿病の症例が上位を占めています。
当院糖尿病内分泌科では糖尿病に対する教育入院だけでなく、1型糖尿病や重度の合併症症例など専門的管理を数多く診療しています。
さらに肝硬変や腎移植、血液疾患の移植など入院中の重症症例の血糖管理も併診し、原疾患の加療内容毎に最善な方法で加療しております。
専門性の高い糖尿病診療を行う医療機関として、近隣の医療機関や院内の各診療科に通院する糖尿病症例に対して、基礎疾患の特性に対応したきめ細やかな糖尿病治療を心がけています。
迅速な甲状腺機能検査や甲状腺エコー検査を施行し、甲状腺疾患合併の方にもより良いケアを提供しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

【指標の意義】
当院に入院されたがん患者さんの中で、現在日本で罹患率の多い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)に罹患された方を、初発の病期(stage:ステージ)分類別、 再発別に集計しました。がんの患者数を見ることで病院がどの程度癌治療に積極的に治療をしているかを知ることができます。また病期分類別に見ることによってその病院の診療の幅広さを知ることができます。

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 24 - - 21 - 27 1 8
大腸癌 30 22 66 105 27 80 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - 18 26 - 50 1 8
肝癌 29 - - 10 - 174 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 当院では、肝がんの再発に対する治療目的の入院が最も多くなっています。
 肝がんは一度罹患すると再発率が高い為、当院では内科的治療、主にラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈血管塞栓術(TACE)、化学療法(分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤など)、を中心に積極的な治療を行なっております。
 肺がんの内科的治療も積極的に行なっており、年々症例数も増えています。
 手術が必要な肺がん、肝がんについては、患者さんそれぞれの状態に合わせて本院や他医療機関への紹介も行なっております。
 胃がんに関しては、早期胃癌に対する胃の内視鏡治療(ESD)と胃がんに対する腹腔鏡下手術の両方を行うことで、幅広いStageの治療に対応しております。
 以前より大腸がん腹腔鏡下手術を積極的に行っていることが近隣の医療機関に浸透し、多くの患者様を当院へご紹介いただいております。
 令和4年より乳がんに関する外来を新設いたしました。患者さんの状態に合わせて本院とも連携して治療に当たっております。(入院はお受けしていませんので今回の集計では患者数は算出されません)外来受診の希望がありましたらお問い合わせください。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

【指標の意義】
当院に市中肺炎で入院された18歳以上の患者さんを肺炎の重症度別に集計しました。肺炎は、高齢になるに従って、罹患率、重症化率及び死亡率が高くなる傾向にあります。
肺炎の診療には、総合的な対応が求められるため、多職種によるチーム医療が必要な疾患の一つと言えます。

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - - -
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
 軽症の肺炎の場合は基本的には外来で治療となりますが、患者さんの状態によっては(基礎疾患がある場合など)入院しての加療となる場合もあります。
 この指標は「ウイルス性肺炎」が入院のきっかけとなった患者数は除外されております。
 令和2年度以降の集計結果は、令和元年度までの患者数と大きく異なります。
 大きく変わった理由として、新型コロナウイルスの流行により「市中肺炎」ではなく「ウイルス性肺炎の疑い」が入院のきっかけとなった患者さんが増えたこと、マスクの着用・手洗い・消毒の徹底など個人の感染対策の結果が市中肺炎の患者数減少に繋がったこと、以上2点が挙げられます。
 令和4年度も同様の理由により、引き続き市中肺炎の患者数が少ない結果となりました。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

【指標の意義】
脳梗塞で入院した患者さんについて発症日の違いによる転院率、入院期間の違いを示しています。脳は虚血に大変弱い臓器ですので早期の治療が大変重要です。
脳梗塞が完成する前に閉塞した動脈を再開通させることで後遺症が軽減し、社会復帰、自宅復帰の可能性が高まります。

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 19 45.37 74.95 7.41
その他 - - - -
 当院は救急指定病院ではない為、外部からの急性期脳血管障害の患者さんが搬送されることが少なく、全体的に数値が低くなっています。
 発症から24時間以内の血管内治療には院内では対応しておりませんが、当院は回復期リハビリテーション病棟を有しておりますので、他医療機関で急性期治療を終えて回復期リハビリ目的にリハビリテーション科に入院される患者さんがいらっしゃいます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

【指標の意義】
診療科別に手術件数の多い上位5術式について、それぞれの患者数、平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しました。
各診療科が、どのような手術を多く行なっているか知ることが出来ます。

消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 45 1.07 4.29 0.00 64.31
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 33 0.55 1.00 0.00 69.82
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 21 1.14 5.29 0.00 75.14
K526-22 内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) 17 1.00 6.06 0.00 67.82
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) - - - - -
令和4年度は、早期大腸がんに対する内視鏡的治療が第1位となりました。
当院消化器内科は内視鏡治療に注力し、外来手術や2泊3日等の短期入院で行なっております。
治療部位についても、食道・胃・大腸だけではなく、下咽頭や十二指腸などのすべての消化器の内視鏡治療を行なっております。
肝臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(選択的動脈化学塞栓術) 84 3.35 11.35 0.00 75.71
K533 食道・胃静脈瘤硬化療法(内視鏡) 21 4.29 7.86 0.00 65.90
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 21 2.81 8.81 0.00 71.62
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(2cm以内)(その他) 16 1.56 6.13 0.00 75.69
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 12 4.25 4.83 0.00 73.67
令和4年度も例年と同様に肝がんに対する血管塞栓術が第1位となりました。
肝硬変症の合併症である食道静脈瘤の治療として内視鏡的な静脈瘤治療も多数行なっております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 39 5.42 7.71 2.63 76.53
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 32 3.34 2.88 3.13 71.16
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 19 2.21 1.95 0.00 69.63
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) - - - - -
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) - - - - -
令和4年度は、四肢の血管拡張術・血栓除去術が第1位となりました。
当院循環器内科では、カテーテル治療をメインに行なっており、狭心症などに対するカテーテル治療も多く行なっております。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 41 1.15 3.02 0.00 74.34
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 39 3.15 8.92 0.00 69.15
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 28 1.11 3.11 0.00 58.50
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 24 2.71 15.58 0.00 61.29
K6335 鼠径ヘルニア手術 19 1.16 2.37 0.00 75.11
令和4年度は鼠径ヘルニアに対する手術が第1位となりました。
当院消化器外科では、全般的に腹腔鏡下手術を積極的に行ない、より低侵襲性な手術を心掛けており、短い在院日数を達成しております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 56 3.98 37.96 0.00 74.30
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 20 3.15 44.55 0.00 83.70
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 13 2.08 8.00 0.00 69.08
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 11 3.73 44.36 9.09 78.27
K197 神経移行術 8 1.13 3.00 0.00 60.13
当院整形外科では、骨折、人工関節、脊椎、手の外科、関節鏡(鏡視下による手根管開放術等)と多岐にわたる手術を多数行なっています。
上記の入院して行なう手術の他にも、外来で行なう手術もございます。実際の当科の実績とは異なることをご承知おきください。
全体的に平均術後日数が長くなっていますが、これは、手術後に回復期リハビリテーション病棟に移り、リハビリを長く行なっているからです。
腎臓外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 20 1.40 6.80 5.00 62.70
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 15 1.27 3.13 6.67 65.20
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 10 1.00 2.00 0.00 78.90
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) - - - - -
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 - - - - -
令和4年度は血液透析のためのグラフト挿入術が第1位となりました。
当院腎臓外科では末期腎不全で透析を導入される患者さんに対してのシャント設置、内シャントの狭窄・閉塞に対する血管拡張などの手術を、他施設からの依頼も含めて多数行なっております。
特にシャント拡張術・血栓除去術は外来で行なっており、ステントグラフト、薬剤溶出バルーン拡張を積極的に行なっております。詳しくは、当院ホームページ内の当科の診療科紹介のページをご覧ください。
※当科で代表的な腎移植等はDPCデータ対象外の為、当集計データには含まれていません。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K691-2 経皮的肝膿瘍ドレナージ術 71 11.03 18.62 4.23 61.97
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 62 5.90 12.19 1.61 61.65
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 31 10.39 2.65 0.00 54.84
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 23 16.04 27.96 0.00 68.30
K771 経皮的腎嚢胞穿刺術 14 6.14 15.00 14.29 65.00
令和4年度も多発性のう胞腎に対する腎動脈・肝動脈塞栓術とドレナージが上位症例となっています。
当院腎臓内科は患者さんの腎代替療法の選択に関して、透析室看護師が保存期外来にて情報提供を行なっております。また、血液透析・腹膜透析・腎移植の全ての腎代替療法が選択できます。腎臓内科・外科・コメディカルの連携のもと包括的な腎不全療法を行なっております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

【指標の意義】
医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、あるいは様式1の精度向上を図るため、以下の傷病名を、入院契機病名の同一性の有無を区別して症例数と発生率を示しています。

・播種性血管内凝固症候群(DIC)…感染症などによって起こる、全身の重症な病態
・敗血症…感染症によって起こる、全身炎症反応の重症な病態
・その他の真菌感染症…真菌(カビ等)による感染症
・手術・処置の合併症…手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態(術後出血等)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 11 0.25
異なる 72 1.66
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 36 0.83
異なる - -
 この指標は、医療の質の改善に寄与するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・術後の合併症について、入院契機病名の同一性の有無を区別して患者数と発生率を示しています。
 「入院契機と同一」とは、例えば入院した時に敗血症と診断されている患者さんであり、「入院契機と異なる」とは、入院した時には別の病気で入院したがその後に敗血症をおこし元々の病気の治療よりも敗血症の治療に時間を要する(医療資源を多く投入した)場合のことを言います。 
 敗血症の内訳としては、重症感染症で入院し、入院後に敗血症をきたした患者さんが多くを占めました。 
 手術・処置などの合併症に関しては、人工透析シャント不全(狭窄・閉塞)が多くを占めております。当院は腎センターに専門医師がおり、血液透析施設も有する病院であるために、当院の透析患者さんはもちろん、他院で透析を行っている患者さんも手術が必要になった場合には対応させて頂いております。
更新履歴
2023/09/28
令和4年度 虎の門病院分院 病院情報公開
2022/09/29
令和3年度 虎の門病院分院 病院情報公開
2021/09/28
令和2年度 虎の門病院分院 病院情報公開
2020/09/29
令和元年度 虎の門病院分院 病院情報公開
2019/09/27
平成30年度 虎の門病院分院 病院情報公開
2018/09/28
平成29年度 虎の門病院分院 病院情報公開
2017/09/29
平成28年度 虎の門病院分院 病院情報公開
2016/09/28
平成27年度 虎の門病院分院 病院情報公開